世界で唯一 !? 札幌・白石区のふとん店のうえにすごい博物館があった

2017年12月15日 20:00更新

北海道ウォーカー 志田尚人

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創業70年という「白崎ふとん店」。一見、博物館があるようには見えないが……

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札幌は白石区にある「白崎繊維工業株式会社」は、寝具の製造と販売を手掛けて70年という寝具専門店です。4階建てのビルの壁面からせり出した“白崎ふとん店”という大看板は誇らしげに老舗店としての存在をアピールしているように映りますが、実は店舗入り口にはもう一つ、さりげなく「世界のまくら博物館」という看板も掲げられています。

よく見ると、入口横に「世界のまくら博物館」なる看板が

実はこちらのビルの4階のフロアが博物館になっていて、古今東西から蒐集(しゅうしゅう)した枕、約1300点が展示されているといいます。その中身を眺めるべく、博物館を訪問してみました。

館長の白崎邦彦さん。「枕は睡眠にとってもっとも大切なアイテム」が持論

案内してくれたのは「白崎繊維工業株式会社」の経営責任者であり、「世界のまくら博物館」の館長でもある白崎邦彦さんです。白崎さんから博物館誕生の経緯のおおよそを伺った後、4階に通されるとそこには“ウワサ通り”、多種多様の枕が並べられていました。中には枕とは思えないような不思議な形状のものもあります。

集められた1300点の枕は国別、種類別などに大別され、展示されている

そもそも、こちらで約1300点もの枕を所属、展示するきっかけになったのは、先代の白崎繁仁さんに遡ります。

寝具専門の開発と販売業を営む傍ら趣味として枕の蒐集を開始。全国各地で開催されている骨董市を奔走しては掘り出し物を探し当て、コレクションを積み重ねて来ました。それらのコレクションを興味のある方に眺めてもらい、枕の世界と歴史をより知ってもらおうということで30年ほど前から展示を開始。8年前からは“博物館”という看板を掲げるようになりました。

中国で用いられた白磁器の枕

繁仁さんの手によって50年間で集められた枕は、日本国内のみならず、世界にも及びます。その中には一見、枕かどうかも判らないものもありますが、二代目の邦彦さんがしっかりと機能や時代背景などを解説しています。思わず、なるほどと頷いてしまいます。

江戸中期に使用されていた「元禄枕」。髪の型崩れを気にする人に仮眠用枕として用いられていた

江戸後期に重用された「木枕」。当時の流行を反映し、縁起物としてバク(獏)の絵が描かれている

ちなみにこちら来館料金は無料。一般の方よりも、寝具を扱う同業者が多いそうです。枕にも歴史あり。いにしえの頃から、いかに人間が睡眠を大切に考え、枕に創意工夫を凝らしてきたか、その足跡を理解できるでしょう。

1階は寝具の販売店。ちなみに「白崎繊維工業株式会社」では寝具の開発と製造も手掛けている

世界のまくら博物館 ■住所:札幌市白石区平和通3南1-4 ■電話:011・861・4146 ■時間:9:00~18:00 ■休み:日曜、祝日 ■料金:無料

<ライター/志田尚人>

【北海道ウォーカー編集部】

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