“東京の緑”を再発見！マップ、クエスト、イベント充実の「東京グリーンビズ」で都内のおでかけがもっと楽しく

「都会」のイメージが強い東京も、実は公園や庭園、里山など、緑あふれる素敵なおでかけスポットが数多く存在する。週末の散歩やちょっとしたリフレッシュを、好アクセスな自然に触れながら過ごすのも都内ならではだ。「公園の木々が手入れされているな」「商業施設に緑が増えた」……そう感じる裏には、東京都が進めるプロジェクト「東京グリーンビズ」があるという。

今回は、おでかけがより楽しく、より便利になる東京グリーンビズの取り組みや、気軽に参加できるイベントを紹介。見落としがちな「東京の緑」を満喫しよう！

商業施設の緑化や「緑あふれる電車」まで…実は多彩な“東京の緑”イベント

都内で行われる緑にまつわるイベントは実に多彩なことを知らない人も多いはず。一年を通じて、都心でもさまざまな取り組みが行われている。

今年3月には、JR恵比寿駅から恵比寿ガーデンプレイスに向かう恵比寿スカイウォークで、屋内緑化を期間限定で実施。

麻布台ヒルズでは10月、「東京グリーンビズDAY with 麻布台ヒルズ」と題して、野菜スタンプを使ったエコバッグ作りやペットボトルを植木鉢にしたミニ芝生作りといったワークショップや体験イベントが開催された。

11月には東急世田谷線で車内に緑があふれる特別な列車を1日限定で運行するといったユニークな切り口まで、さまざまな視点から東京の緑に関する取り組みや発信を行っている。

こうした取り組みは、東京都が進めるプロジェクト「東京グリーンビズ」と連携したもの。都民や企業とともに、東京の緑を「まもる」「育てる」「活かす」ことを目指すというもので一見堅苦しくも思えるが、活動内容は一般の人が立ち寄る施設の緑化や、都内に点在する緑あふれるスポットの紹介など、身近な形で緑の魅力を発信するものが多いのが特徴だ。

2025年10月には 東京グリーンビズの公式Instagramアカウント(@tokyogreenbiz) が開設された。都内で行われるガーデニングショーなど気軽に参加できるイベントや、「東京グリーンビズマップ」「東京グリーンビズ・クエスト」といった取り組みの告知を投稿している。

緑巡りに役立つ「東京グリーンビズマップ」と、スポットがさらに楽しくなる「東京グリーンビズ・クエスト」

都会のイメージが強い東京も、よく見ると各地に自然と触れ合えるスポットが存在する。そうした場所を訪れるのに役立つのが「東京グリーンビズマップ」だ。都内の地図上に「公園・緑地」「庭園」「並木」「民間施設等」など、緑の種類ごとにアイコンが表示され、クリックすると詳細な位置やスポットの解説を写真とともに掲載している。

また、表示されるスポットを限定することも可能で、都内の名木や、桜、イチョウ、ハナミズキなど主要な木に絞って探したい時にも便利だ。さらに、グリーンビズに関連するイベントやエリアごとのおすすめコースも紹介している。

人気スポットを知りたい場合は「東京グリーンビズガイドブック」も合わせてチェックしよう。このガイドブックには、エリアごとの注目スポットを写真や見どころ、アクセス情報とともに掲載している。デジタルマップとして公開しているので、おでかけ中にスマートフォンやタブレットから近くの緑を探すのにぴったりだ。

計121スポットと多くの名所を収録。掲載スポット数が多いのはもちろん、広域のマップで周辺の情報を一覧できる。

都内の緑あふれるスポットをさらに楽しめるのが、「東京グリーンビズマップ」や「東京グリーンビズ ガイドブック」で紹介しているスポットを巡りながらミッションをクリアするミッションクリア型周遊サービス「東京グリーンビズ・クエスト」。

クエストでは、「東京駅エリア」「表参道・原宿エリア」「多摩エリア」などのエリアごとのコースが設定されている。こうしたコースでは、各スポットで見られる名所や植物の名前などのクイズが出題される。各スポットで設定されたミッションをゲーム感覚で楽しみながら、おすすめコースを探索する仕組みだ。

東京グリーンビズ・クエストはTripQuestに無料ユーザー登録すれば、スマートフォン1つで
参加が可能。ミッションを3つ達成すれば先着5000名に民間決済事業者のポイントなどと交換することができる「東京ポイント（100pt）」がもらえる。

都内で楽しめる東京グリーンビズ関連イベントをチェック！

都内の緑あふれるスポットの紹介だけでなく、東京の緑の魅力を味わえるイベントも多数開催している。今回は、この秋冬に行われる注目イベントを紹介しよう。

里山の魅力を再発見！「TOKYOつながる里山サミットWEEK」開催中

公益財団法人 東京都公園協会が主催する 「TOKYOつながる里山サミットWEEK」 は、多摩丘陵地域の里山の資源や楽しさを発信するイベント。

2025年11月22日には、キックオフイベントが多摩市のパルテノン多摩で開催。里山の自然・文化を未来に残すため里山保全に取り組んできた関係者が登壇し、基調講演や活動の紹介、パネルディスカッションをオープンスタジオ会場で実施した。また、パネル展示やストラップ作り・紙芝居といった体験型イベント、多摩丘陵の公園キャラクター「たまきょうりゅう」とのグリーティングが行われた。

さらに12月14日(日)までの期間は、デジタルスタンプを集めて「たまきょうりゅう」オリジナル景品がもらえる里山訪問スタンプラリーを開催する。デジタルスタンプラリーシステムアプリ「furari」をダウンロードし、多摩丘陵地にある里山を感じる10カ所の施設を巡りスタンプを集めよう。

上記期間中はサミットWEEKと題し、都内各地でイベントを実施する。日程や詳細はTOKYOつながる里山サミット2025特設サイトをチェックしよう。

国産木材を使ったアイテムが集結！「WOODコレクション(モクコレ)2026」

2026年2月12日(木)・13日(金)の2日間、東京ビッグサイトで日本各地の木材製品が集まる展示会 「WOOD コレクション(モクコレ)2026」 を開催する。

東京の木 多摩産材をはじめ、国産木材を使った多種多様な製品が一堂に会するだけでなく、「国産木材が切り拓く ミライの産業・社会・暮らし」をテーマとして、木材活用の可能性を体感できる企画展示やステージコンテンツなど幅広い内容を展開する、いわば木材の祭典だ。

現地には行けないという人も、東京ビッグサイトでの開催に先立ち、2026年1月19日(月)から2026年2月27日(金)までオンライン展を開催予定。オンラインで気になる製品や内容を見つけたら、現地会場を訪れるのもおすすめだ。

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