口裂け女は怖くない!?「わたしキレイ?」と怖がらせるつもりが現代っ子はスマホで「口裂け女 たおし方」を検索!?【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
短編ホラーで読者の意表をつく展開を得意とする三ノ輪ブン子
(@minowabunko)
さん。代表作には「貧女ハウスへようこそ」や「実録怪談」シリーズがある。そんな三ノ輪さんがSNSに投稿した「口裂け女は善いことしたい」は、“最後の一コマで物語がひっくり返る”と話題になり、コメント欄が阿鼻叫喚の大騒ぎとなった。
「待て待て待て!!」「口裂けーーッッ!来てくれーー!!」「姉さん…かむばーっく!!」など、読者の絶叫がスクロールを埋め尽くす光景はまさにカオスだ。
“怪異派遣事務所”から指令!怖がらせるつもりが、相手の少年がとった行動はまさかの“検索“!?
舞台は「KAII(怪異)派遣事務所」。怪異の“怖さ”を正しく活用して市民の安全を守るという、公共サービスのようなコンセプトを持った不思議な事務所だ。今回派遣されたのは、あのマスク姿でおなじみの口裂け女のお姉さん。
相談内容は「子どもが道草ばかりで危ないので、まっすぐ帰すようにしてほしい」。
お姉さんは標的の少年を見つけ、「わたしキレイ?」と仕事開始──のはずだった。
ところが少年はビビるどころか、彼女の顔をじっと観察し、おもむろにスマホを取り出して検索を始める。
画面には「口裂け女 たおし方」。
まさかの“攻略法検索”。そして「ポマード」と唱え始める少年。口裂け女のお姉さんは困りながらも優しく待ってあげるという、奇妙な気遣いを見せる。しかし、お姉さんの本音はこうだ。
「ぶっちゃけ、それ全然効かないのよね…」
この状況をどう収めるのか──と思った矢先、ラスト1コマで恐怖の質が一気に変わり、読者が悲鳴を上げる展開へ突入する。
「怪異だって社会役立ちしたい」──世界観の根っこにあるユーモアは逆転の発想からうまれた
三ノ輪さんによると、怪異派遣事務所は“怪異の怖さ=市民の安全”という逆転発想から生まれた設定だという。怪談の恐怖をコミカルにアレンジする三ノ輪ワールドらしい企画である。
一方、作品の後半で起こる裏切りの展開については「少年がその後どうなったかは私も知らないので、今度その町の人に聞いてみます」とユーモラスに語る。この“真面目に答えない真面目さ”が、作品の独特な味わいを形づくっている。
都市伝説好き必見!新連載でも“三ノ輪ワールド”全開
さらに2023年からは「本当にあった笑える話」にて都市伝説漫画「ただのうわさです」の連載もスタート。口裂け女のような有名怪異も新鮮に映るアレンジを加え、都市伝説の初心者からマニアまで幅広く楽しめる内容に仕上がっている。
取材協力:三ノ輪ブン子(@minowabunko)
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