知らないと恥ずかしい!?年末年始のマナーとしきたり【義実家への帰省】編
東京ウォーカー(全国版)
2025年も残すところあとわずか。年末年始が近づくにつれ、気になるのがパートナーの実家となる義実家の帰省。そこで今回は、義実家へ帰省する際のマナーについて紹介。教えてくれたのは「NPO法人 日本サービスマナー協会」(東京都中央区)で講師を務め、日経クロスウーマンアンバサダーとしても活躍中の大浪千穂さん。お宅に伺う際のマナーやふるまいをしっかりチェックして、義両親や親戚に好印象を与えよう。
持参する手土産はどんな物を選ぶべき?
お宅にお邪魔するのだから手土産は必須。付き合いが長ければ相手の好みは把握済みだが、そうでない場合は何を選べば喜ばれる?
「手土産はお菓子や食材など、皆で食べられて、日持ちのする物がいいですね。自分たちの地元の名産品など、ほかではあまり購入できない物もおすすめ。家族構成を想定して、高齢者がいらっしゃる場合は硬いものは避けたり、余裕をもって人数分以上の量がある物を用意しましょう。あまり高価な物は気を遣わせてしまうので、3000~5000円の物を。渡すタイミングは、よく玄関で袋から出して…といわれていますが、帰省の際は荷物も多いでしょうから、玄関ではまず挨拶だけをして、部屋に通されたら渡すのがベストですね。渡す際は『つまらないものですが』は避けて『心ばかりですが皆様で召し上がってください』など、相手を立てるような言葉を添えましょう。決して『並んで買ったんですよ』『限定品なんですよ』など、アピールするようなことは言わず、あくまで控えめで上品に」
服装は?お手伝いはどの程度までするべき?
「清潔感があり、落ち着いた色味やデザインの服装を。きちんと感を演出できれば好印象ですね。デニムや派手なアクセサリーは避けてください。手伝いは『何かお手伝いすることはありますか?』とお声がけをして、指示があった範囲で手伝うのが基本です。むやみに台所に入ったりするのは失礼にあたる場合もあるので注意が必要。『ゆっくりしてて』と言われたとしても、配膳や食後の片付けなどをさりげなく手伝い、『手伝う気はある』というのを表現するのが大切です」
あげるお年玉にマナーはある?
「親戚が集まった場合、子どもがいる場合はお年玉を渡すのが習わしです。金額の相場は、乳幼児には渡さないケースが多いですが、渡すとしたら1000~3000円、小学校の低学年は3000円、高学年は3000~5000円、中学生は5000円、高校生は5000~1万円程度が一般的です。お札は新札、もしくはできるだけきれいなお札を用意するのが理想。ポチ袋に入れて渡しましょう。ここで注意したいのが、相手の家族が喪中だった場合。その子どもには『お年玉』として渡してはいけない風習があり、1月7日の松の内を過ぎてから、お小遣いとしてあげるのが配慮といわれています。そのときはポチ袋ではなく、白い封筒で渡してください。ただ、現在はそこまで厳格ではなく、渡さずに控える・時期をずらす・親に預けるなど家庭や地域によって異なります」
ちなみに、ポチ袋とは、小さな祝儀袋の通称。「ポチ」は「点、小さいもの、少しだけ」という意味の関西地方の方言が由来で、少しばかりの心遣い「これっぽっち」が「ぽち」になったといわれている。
義実家への帰省は気を遣い過ぎるとお互い疲れてしまうので、最低限のマナーは守りつつ、無理なく円滑な関係を築けるのが理想だろう。
取材協力/NPO法人 日本サービスマナー協会
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