hide生誕を祝う「Birthday Party 2025」熱狂レポート!PATA完全復活やVINYL再始動、2026年ビッグプロジェクト発表も

東京ウォーカー(全国版)

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2025年12月13日、hideの誕生日当日に川崎CLUB CITTA'で開催された「hide Birthday Party 2025」。今年も8月上旬にはSOLD OUTになった本イベントは、予想を超える感動と驚きの連続だった。車椅子から完全復活したPATAの勇姿、25年ぶりに再始動したVINYLの熱演、そして2026年の超大型プロジェクト発表——。永遠のカリスマ・hideを愛する者たちが集い、世代を超えて一つになった特別な夜をレポートする。

今もなお音楽シーンに多大なる影響を与え続けるアーティスト“hide”。「hide Birthday Party」が今年も開催


会場の空気を作り上げた、桃知みなみのDJタイム

オープニング前、相棒のパンザブロウとオーディエンスを盛り上げる桃知みなみ

開場と同時にDJブースに立った 桃知みなみ は、「おはよう」「いらっしゃい」と走り込んでくる来場者一人ひとりに手を振りながら声をかける。相棒のパンザブロウとともに、これから始まるイベントを楽しむ仲間たちをhideの音楽で温かく迎え入れる様子がほほえましい。徐々に客席が埋まっていき、DJタイムが終わるころには会場はほぼ満員に。期待と興奮が入り混じる空気感の中、いよいよパーティーの幕が上がった。

HAKUEIや元黒夢の鈴木新——90年代レジェンドたちの熱狂

トップバッターは、PENICILLINのHAKUEI(Vo)とhide with Spread BeaverのKiyoshi(Gt)が結成したmachine

白い幕が上がると、爆音のSE(サウンドエフェクト)がCLUB CITTA'を包み込む。今夏に再起動を宣言した machine が、この日のトップバッターとして登場した。

「ハッピーバースデー、hide!」

Kiyoshiが天を仰いで叫ぶと、会場から大歓声が沸き起こる。1999年にPENICILLINのHAKUEIとhide with Spread BeaverのKiyoshiが結成したこのロックユニットは、初っ端からスピード感あふれる「Baby Blood」「invader」を畳みかけ、オーディエンスを一気にmachineワールドへと引きずり込んだ。

「こんにちは、machineといいます。早い時間から皆様ご苦労様です」とHAKUEIが飾り気のないMCで会場を和ませたあと、「皆さんに相談があります。犬を探しています」という一言で演奏が始まったのは、hideの楽曲「LASSIE」。サポートメンバーのseek(B/Psycho le Cému)、CHARGEEEEEE...(Dr)、COLA(マニピュレーター)のアニマル感も相まって、ワイルドなmachine流アレンジに会場は大喜びだった。

今年25年ぶりに本格再始動したVINYL。ブランクを全く感じさせないパンキッシュなプレイで、オーディエンスの度肝を抜いた

続いて登場したのは、今年25年ぶりに本格再始動した VINYL 。90年代にD'ERLANGER~STRAWBERRY FIELDSで活躍した福井祥史(Vo)と元黒夢の鈴木新(G)が結成したユニットである。

1996年にhideが世に送り出したコンピレーションアルバム「LEMONed」で鮮烈なデビューを飾った彼らは、まず1曲目にその収録曲「BE」を演奏。パンキッシュなスピードチューンで、25年のブランクを全く感じさせないプレイにオーディエンスは度肝を抜かれた。

「1996年の千葉マリンスタジアムから29年、今日も変わらずぶっ飛ばしていくぜ、いいか?」

福井祥史の元気のいい声に、会場から力強い歓声が返ってくる。サポートベースのJUN(Valentine D.C.)は、二人の再始動のきっかけの一つとなった盟友HEATH(X JAPAN)のベースを持ち、HEATHの衣装を身にまとって二人のステージに花を添えた。来年はオリジナル音源のリリースも考えているという彼ら。hideの仲間がまた1組、未来に向けて歩み始めようとしているシーンを目の当たりにできるのは、ファンにとって何よりの喜びである。

緊急参戦heidi.が全身全霊で見せた“hideスピリット”

イベント2日前に急きょ出演が決まったheidi.。全身全霊のライブパフォーマンスで会場は一体感に包まれる

2日前に急きょ出演が決まった heidi. がステージに登場すると、拍手が沸き起こる。このイベントの常連参加アーティストであるhide with Spread BeaverのキーボーディストDIEが、イベント直前に目の緊急手術で入院したため急きょ出演キャンセルに。かわりに、hideのレーベルからCDをリリースしたこともあるheidi.が出演することになったのだ。

「急きょ参戦させていただいたheidi.です。大先輩とそして皆さんとhideさんを思い切りお祝いしたいと思いますので、よろしくお願いします」

hideの顔が浮かび上がるペンライトを振りながらMCをする義彦(Vo)。チケットが早々に売り切れていたことから、会場にheidi.目当てのファンは多くはなかったはずだ。しかし、全身全霊でオーディエンスを楽しませようと真摯にライブを繰り広げるメンバーと、温かく応援する会場の一体感こそ、まさにhide Birthday Partyの醍醐味である。

1曲目の「ピンク スパイダー」、ダンサブルなスピードチューン「おまえさん」でオーディエンスを盛り上げ、ポップな歌メロの「従花」、「ヘイヘイヘイ」という掛け声で会場と一体になる「マネキン」を経て、デスボイスと激しいヘドバンのメタルナンバー「一瞥」まで多彩な面を見せた。

INAのサプライズバースデー&DIEへの応援メッセージ撮影

hideの1日前が誕生日のDJ-INA。出演者からのサプライズバースデーケーキでお祝い

セットチェンジで幕が閉まっている間、幕前に出てきて準備をしている DJ-INA 。スタンバイOKなのになかなかBGMが途切れず「なげーな」と一言漏らした瞬間に音が止まり、STC(木村世治、TAKA、CUTT)の3人とDJ浅井博章がろうそくに火が灯ったバースデーケーキを押して現れる。

一瞬、びっくりした表情を見せるINAだが、「あ、そーいうことね」とすぐに納得した様子。hideの共同プロデューサーINAのバースデーは12月12日で、hideの1日前なのだ。

INAの誕生日を祝ったあと、hideへのバースデーソングをみんなで歌い、DJタイムが始まった。DJブースの中にとどまらず、マイクを持ってステージをあちこち動いて、オーディエンスを巻き込んでいくINA。

「DIEちゃんがこの曲をやりたいっていうのでデータをあげたりしてたんだけど、できなくなっちゃったから応援メッセージを送りたいと思います」

「FISH SCRATCH FEVER」でスマホを使ってオーディエンスと一緒にメッセージを撮影。この動画には、緊急入院でイベントに出演できなかったDIEも喜んだことだろう。

常連shameと初参戦Sillysが作る新旧融合ステージ

今年3年ぶりに再集結したshame。サービス精神旺盛なCUTTのMCも聞きどころの一つ

ステージに登場したのは、このイベントには欠かすことのできない存在であるSTCの一人、hideとも縁が深いCUTTがボーカルを務める shame 。1999年に「hide TRIBUTE SPIRITS」に「LEMONed I Scream」で参加して注目を集めた彼らは、解散と再結成を繰り返しながら今年3年ぶりに再集結した。

骨太なロックサウンドに聞きやすいボーカルが魅力のバンドだが、サービス精神旺盛なCUTTのMCも聞きどころの一つである。「子 ギャル」のバースデーバージョンで会場を盛り上げたあと、「shameの曲でも盛り上がっていきましょう」とオリジナル曲「Doll」の練習をしたり、「LEMONed」の意味をしっかり説明したり——オーディエンスを満足させるためにいろいろ考えて実行しているところは、まさにエンターテイナーの鏡だ。ラストを「LEMONed i Scream」で締めくくり、幕が降りてきても、最後の最後まで会場に手を振り続けていたのが印象に残った。

初参戦となるSillys。メンバーは木村世治(Vo&Drs/ZEPPET STORE)、Chirolyn(Vo&Ba/hide with Spread Beaver)、高野哲(Vo&Gt/ZIGZO)の3人

幕が開くと、ドラムセットの前にメンバー3人が座っている。木村世治(Vo&Drs/ZEPPET STORE)、Chirolyn(Vo&Ba/hide with Spread Beaver)、高野哲(Vo&Gt/ZIGZO)の3人からなる全員ボーカリストのスリーピースバンド Sillys のhide Birthday Party初参戦である。

ドラム、ベース、ギターのシンプルな音の上に個性が違う3人のボーカルがのり、ソロで歌ったり、ツインボーカルになったり、ユニゾンだったり、コーラスだったり——曲によってパートによってメインボーカルが変わる。その表情はまるで少年のようにとても生き生きとしていて、自由で楽しいロックンロールの初期衝動を彼ら自身が楽しんでいることが伝わってくる。和気あいあいと「ピンク スパイダー」を演奏し、最後にソロの代表曲「君は変わっちまった」で、強烈なインパクトを残して、彼らのライブは幕を閉じた。

PATAが歩いた!弾いた!——5月の車椅子から完全復活

hide Birthday Party 2025全出演アーティスト大集合!PATA、machine、VINYL、heidi.、shame、Sillys、defspiralらが川崎CLUB CITTA'のステージに勢ぞろい

出演アーティストの最後を飾るのは、DJ浅井博章に「永遠の若手」と紹介されていた defspiral 。彼らはhideのミュージカルやホログラフィックライブでも演奏を担当しており、こういうシーンでは絶大な信頼がおけるバンドである。

ヘヴィな「Nyx Dance Hall」で始まったステージは、hideの楽曲「DOUBT」「限界破裂」をdefspiral流に昇華。ラストに演奏されたゴージャスな「SPIN THE UNIVERSE」、ドラマティックな「銀河航路」は3カ月連続音源リリース企画の第2弾・第3弾として今年9月・10月にリリースされた楽曲だ。

すべての出演者のステージが終わったところで、毎年恒例の大セッション大会。 PATA(X JAPAN/RA:IN)JOE(hide with Spread Beaver) が登場すると、この日の出演者も全員ステージに呼び込まれる。曲は「CELEBRATION」と「TELL ME」の2曲。自由に楽しそうにステージ上で演奏している出演者たちを見ていると、本当にハッピーな気持ちになれる。

5月のhide with Spread Beaverワンマンライブのときは車椅子での出演だったPATA。しかし、この日はしっかり歩いてギターを弾く姿があった。

「今年もありがとうございました。松本も喜んでいると思います」

PATAの言葉に、会場から大きな拍手が送られる。JOEも「来年もよろしく!」と満面の笑みでオーディエンスに手を振った。

2026年はhideの年になる!3大ビッグプロジェクト解禁

イベントの締めくくりに登場した松本裕士(hideオフィシャルマネジメントオフィス ヘッドワックスオーガナイゼーション代表取締役)が、自らを「口の軽い男」と笑いながら、あらためて来年の予定を発表。2026年もhideファンにとって、楽しいことがたくさんある1年になりそうだ。

【2026年hideビッグプロジェクト】
2026年5月2日(土):トリビュートライブ「Hi-Ho!」開催決定
2026年9月6日(日):伝説の夏フェス「MIX LEMONeD JELLY」9年ぶりの復活
2026年内:hide with Spread Beaver 3年ぶりのワンマンツアー

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