「タダ飯食らいが」9歳から家族の食事を1人で作っていた少女に心無い言葉の数々。養母から受けた“酷い”家庭内イジメを耐え抜いたおばあちゃんについて作者に聞いた
東京ウォーカー(全国版)
ライブドアブログ「ゆっぺのゆる漫画ブログ」やInstagram(@yuppe2)で、エッセイ漫画を描いている漫画家のゆっぺさん。なかでも、2021年12月から執筆してきた『親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話』は完結後、電子書籍が発売。読者からは「どんな境遇にいようとも、人のせいにしない自分の責任というキヨさんの生き方に、とても感銘を受けました」「おばあちゃんの言葉がすごく刺さりました」「日本一幸せなおばあちゃんと言えるキヨさんの人柄に、感銘を受けた」など感動の声が続出している。
そんな話題の『親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話』の作者であるゆっぺさんに、キヨさんについて話を聞いた。
本作では、ゆっぺさんの祖母“キヨさん”の幼少期からの実話が描かれている。ある日突然、父を亡くしたキヨは叔母夫婦のもとへ連れて行かれる。最初はたくさんご飯が食べられる環境を喜んでいたものの、養子に出されたことを知り絶望する。さらに、意地悪な叔母(養母)は養っている立場を利用してキヨに食事づくりをはじめとした家事全般を強いたりと、「家庭内いじめ」が徐々にエスカレートしていき、キヨはつらい日々を送ることに…。
――年末年始は、これまで祖母のキヨさんと過ごすことが多かったのではないかと思いますが、いつもどのように過ごしていましたか?
祖母とは車で10分ほどの距離に住んでいるのですが、年始に遊びに行くのが毎年とても楽しみでした。なぜなら、祖母の作る料理が本当においしかったからです!特に煮物が絶品で、毎年お正月に出されるこんにゃくのクルミ入り白和えは、毎回おかわりするほど大好きでした。
――年末年始といえばおせち料理やお雑煮ですが…それらについてキヨさんならではの工夫や、キヨさんから教わったことなどがあれば、教えてください!
祖母は先ほどもお話したように煮物や、煮込み料理がとても上手でした。カレーにも和風だしを入れて作っていて、私も真似してみたことがあるのですが、なかなか同じ味にはなりませんでした。料理のコツを聞くと、「弱火でじっくり時間をかけて煮ること」だそうです。つい光熱費や時間を気にして時短料理にしてしまいがちですが、祖母のように半日ほどかけて丁寧に作ることが、おいしさの秘訣なのだと思います。
父の死、養母からのいじめだけでなく戦争も体験するなど、過酷な人生を歩んできたキヨさん。その常に前向きな生き方に、感銘を受ける人は多いはず。まだの人は『親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話』をぜひ読んでみて。
取材協力・画像提供:ゆっぺ(@yuppe2)
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