プロポーズを断った理由は「そういうこと!?」選択的夫婦別姓制度の導入はまだか!?好きだけじゃ結婚できない案件【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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彼からのせっかくのプロポーズを断ってしまったその理由とは…!?画像提供:モノモース(@mono_moosu)

元彼を忘れられない気持ちや、結婚を前に立ちはだかる意外な理由を、シンプルな線と鋭いギャグで切り取るモノモース (@mono_moosu) さん。今回紹介するのは、「あなたとは結婚できない」と「元彼」という2本の短編だ。どちらも笑いながら読める一方で、「わかる…」と心の奥を突かれる人も少なくない。

別れたのに忘れられない、その理由がまさかすぎる

元彼1画像提供:モノモース(@mono_moosu)

元彼2画像提供:モノモース(@mono_moosu)

元彼3画像提供:モノモース(@mono_moosu)

「ひどいんだよ」と涙ながらに元彼の愚痴をこぼす彼女は、「思わせぶりなことばかりで全然構ってくれなかった」「所詮、遊び相手だったんだよ」と怒りも未練も入り混じった感情をぶつけ続けている。別れた相手を引きずるのはよくある話だが、この作品が一線を画すのは、その“引きずり方”だ。精神的にではなく、まさかの物理的に引きずってしまうという発想が、笑いと同時にじわりとした怖さを生む。

作者のモノモースさんは、「元彼を引きずる女性を、本当に引きずっていたらどう見えるか」という着想からこの話が生まれたと語っており、現実ではあり得ないのに、妙に納得してしまう後味が残る。

好きだけど結婚できない、その理由が現実的すぎる【作者に聞く】

もう一編の「あなたとは結婚できない」では、恋愛と結婚の間に横たわる“ちょっとしたけれど深刻な問題”が描かれる。プロポーズを受けた彼女は相手のことが嫌いなわけではない。それでも首を縦に振れない理由は、「結婚したら自分の名前が変わってしまうから」だった——。

名字と名前の組み合わせによっては、冗談のような響きになってしまうこともある。作中では、その一点がどうしても受け入れられず、結婚という選択肢自体が揺らいでしまう様子がユーモラスに描かれている。モノモースさん自身も、「名字が変わることで生じる違和感は、当事者にとってはかなり切実な問題」だと感じ、このテーマを漫画に落とし込んだという。

笑いながら突きつけられる“選択”の話【作者に聞く】

どちらの作品も、声を出して笑える展開でありながら、「自分だったらどうするだろう」と考えさせられる余韻が残る。読者からは「事実婚でいいじゃない」「夫婦別姓の必要性を感じた」といった声も寄せられ、ギャグとして楽しみつつも、現実の選択肢について考えるきっかけになっている。軽やかなテンポの中に、現代的なテーマを忍ばせるモノモースさんらしさが光る2本だ。

取材協力:モノモース(@mono_moosu)

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