【手みやげ】関西の百貨店バイヤーに直撃! 現場だからわかる、今リアルに売れてる手みやげはこれだ
関西ウォーカー
年末年始、家族や友達と集まることが多いこのシーズン、やっぱり手みやげは必須アイテム。喜ばれるものを贈りたいけど、どんなものがいい? みんなはなにを買ってるの? 売れ筋アイテムをバイヤーさんたちに聞いてみた!<※情報は関西ウォーカー(2017年12月15日発売号)より>
抹茶スイーツがテッパン手みやげNo.1! 人気ブランド×抹茶は、関西らしさもあり最強!

一番人気があるのは、やはり抹茶使いのスイーツ。インバウンドの影響も含め、抹茶ブームはまだまだ継続中だ。「マールブランシュの『茶の菓』は不動の一番人気です」(ジェイアール京都伊勢丹)、「『茶の菓』はやはり売れ筋ですね」(京都高島屋)と、同ブランドが出店している京都の2つの百貨店が『茶の菓』の人気ぶりを証言!
また、今年、抹茶スイーツに新風を巻き起こしたのがガトーフェスタ ハラダの濃厚抹茶チョコレートラスク『グーテ・デ・ロワ マッチャ』。
「10月に登場して以来、行列ができてますよ」(大丸京都店)。京都だけでなく、あべのハルカス近鉄本店や阪神梅田本店の大阪エリアでも大好評で「抹茶スイーツは一年を通じてよく売れるのですが、新たな人気商品が誕生した気がします。もともとラスクに手みやげの需要があるためか大ヒットしています」(阪神梅田本店)。

しかも、このラスクは関西限定。人気パティスリー×抹茶×関西らしさ。この3つの組み合わせは、手みやげとしては最強。間違いないチョイスを狙うなら抹茶スイーツはテッパンだ。
鮮度とライブ感が満点の「店内厨房」の店が人気! 工程を見せるのは自信の証
では、抹茶以外はどんなものが売れているのだろう。「今までに見たことがない新しさを感じさせるもの」(京都高島屋)、「チーズケーキやフルーツ大福、ラスクなど、誰もが知っているお菓子に、見た目の新しさや食感、コラボ、限定など、発見や期待を上回る驚きを感じさせるお菓子」(あべのハルカス近鉄本店)など、ヒットのキーワードが続々登場。
また、大丸梅田店から出てきたキーワード「ライブ感」にも注目したい。

「りくろーおじさんの店の『焼きたてチーズケーキ』や、喜八洲(きやす)総本舗の『みたらし団子』がよく売れているのですが、どちらも店内厨房で作られています。作っているところは外から見ることができるので、お客様にとっては「作りたて」という鮮度が目に見える。これは大きいと思います」
また、作るところを見せるというのは、そのブランドの自信の現れでもあるという。待っている間も、店内厨房で職人が手際よく商品を仕上げていく姿は見ていて楽しいもの。
「この2つのブランドにはいつも行列ができていますが、でき上がっていくライブ感を一緒に楽しんでいただいているのでは? 安心安全なものを手みやげにするという点でも「作りたて」は重要だと思います」という大丸梅田店。できたてを手みやげにできるという点でも、これは注目だ。
SNS時代、商品作りにフォトジェニックを意識するのは常識!
手みやげにとって、おいしさは必須条件。そこにさらなるポイントを付け加えるなら、今を表すキーワードの一つ“インスタ映え”かも。箱を開いた時のハッとした驚きや、見た目の華やかさ、楽しさは手みやげには必須。
「SNSでの情報拡散はやはり無視できない。フォトジェニックなスイーツはとても重要です」(阪急うめだ本店)。そのビジュアルに、百貨店でしか買えない限定スイーツとくれば、話題性も抜群! 贈った相手との会話も尽きることはない。
この2つを兼ね備えたのが阪急うめだ本店のHIBIKA。

この店のお菓子はすべてが季節限定。年末年始には、ミカンやツバキの花をイメージした華やかなケーキも登場して、インスタ映え間違いなしだ。
そのほかの百貨店からも「フォトジェニックは人気商品のキーワード」(京都高島屋)、「SNSやクチコミで“買いに行きたい!”と思わせるビジュアルを大事にした商品選びをしています」(ジェイアール京都伊勢丹)など見た目のインパクトはかなり重要だ。パッケージを開けた時の、驚きや美しさこそ、今らしさ満点の手みやげの真骨頂だと言えそう。
ほかでは買えない「大阪らしさ」を基準に選んでいる人も多い
日々顧客のニーズに合わせたものを探し、私たちにおいしい商品を届けてくれる百貨店のバイヤーさんから見て、今、お客さんから求められている手みやげとは、いったいどんなものだろう。
「おいしさは大前提! さらに、日持ちがして、常温で持ち歩け、軽くて、小分けしやすいもの」との回答は大丸京都店。遠方へ帰省するならかさばらず、軽くて、日持ちがするものがベスト。特に、親戚や家族が集まる団らんのお茶のおともなら、小分けできてたくさんある方が、なおいい。
ほか、大丸梅田店では「うちは大阪駅と直結しているので、大阪らしさを求めるお客様が多いです。例えば、ミナモアレの『お好み焼風クランチチョコレート』(¥918)や、昆布の老舗・神宗の昆布を使ったヒルバレーの『ポップコーン』(塩昆布風味・山葵と塩昆布風味、各¥1350)といった限定商品もほんとによく売れています。ほかでは買えない大阪らしさ。それを基準に商品を選んでいらっしゃる方は多いですよ」
チーズケーキやプリンなど味の特徴がすぐわかる、誰もが知る定番が好評
「例えば、濃厚なコクとサクッとした歯応え、なによりアツアツのできたてを持ち帰ることができるBAKE CHEESE TARTの『焼きたてチーズタルト』(1個¥216)や、誰もが納得するモロゾフ エクラの季節のプリンなど、素材や見た目で味の想像がつきやすいものも、よく売れていますね。定番の強みに加え、店頭に来ることによって阪神梅田本店限定の『プリンのロールケーキ』(販売終了)もあるんだ!といった驚きがあり、定番以外の新商品を買うきっかけにもなっているようです」(阪神梅田本店)。

「洋菓子、和菓子にかかわらず、誰もが知っているスイーツに、プラスαの工夫が感じられる商品は、お客様の期待を上回るものが多いようで人気がありますよ」(あべのハルカス近鉄本店)。誰からも愛される定番は、世代を問わず食べてもらえるオールマイティな手みやげとして注目しておくべき!
また、最近は一年を通してチョコレートの人気も高いのだとか。「小さな葉っぱの形をしたプチチョコ、モンロワールの『リーフメモリー』や、高級チョコのヴィタメール、ゴディバなどハイクオリティなこだわりチョコ全般が好調です」(あべのハルカス近鉄本店)。
とすれば、普段の暮らしの中に、ちょっとしたスペシャル感を持ち込む“プラスαの日常おやつ”もまた、手みやげのキーワードと言えそうだ。【関西ウォーカー編集部】
編集部
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