日本生まれアメリカ育ちのサクラの子孫が、 大倉山に植樹され、すくすくと育成中!

2017年12月25日 8:00更新

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クラシカルな洋館で知られる「大倉山記念館」や、ギリシャ風ストリートの「エルム通り商店街」など、ちょっと優雅な雰囲気の大倉山。そんなオシャレな街に、実はアメリカ帰りのサクラが先祖の、歴史的DNAを持ったサクラの苗木が植樹されているって知ってた?

1人の女性記者の尽力により、太平洋を渡ったサクラが、里帰り

そのサクラの先祖は、今から約100年前の1912(明治45)年に、友好の証として東京市からワシントン市へ贈られたサクラの木。約3,000本の苗木がポトマック河畔に植えられ、現在では、「ナショナル チェリー ブロッサム フェスティバル」が開催される名所として、世界中の人が訪れる観光スポットとなっている。

そのサクラの植樹に大きく貢献したのが、ナショナルジオグラフィックの記者や作家として活動していた、エリザ・R・シドモア女史。向島のサクラが気に入ったエリザは「こんな美しい風景を、首都ワシントンにも作りたい」と夢見ていたそう。当時の大統領夫人とも親しい間柄ということもあり、積極的にサクラによる日米親善キャンペーン活動を行い、植樹へと導いたという。1991(平成3)年には、そのサクラが里帰り。エリザが眠る横浜山手外人墓地の墓碑の傍らに植えられ、「シドモア桜」として春になると訪れる人を楽しませてくれる。

横浜山手外人墓地のエリザ・R・シドモアの墓碑の傍らで、満開に咲き誇る「シドモア桜」
【写真提供=池本三郎氏】

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そして、2016年3月に外人墓地のサクラの枝を接ぎ木して苗木を作り、2017年3月27日に、第33回全国都市緑化よこはまフェアの記念として、大倉山記念館の前に植樹された。わずか数センチだった枝木は、すくすくと育ち、たった1年数ヶ月で大人と同じくらいの高さにまで成長した。

接ぎ木する前のシドモア桜の枝は、わずか数cmの長さ、この後、オオシマザクラの台木に差し込み、苗木を作った【写真提供=港北区役所】

シドモア桜の前には、説明が記された看板が設置されている(C)KADOKAWA 撮影=島本絵梨佳

植樹を担当した区役所区政推進課の職員によると、「早ければ、2018年の春に花を咲かせてくれるかも?」とのこと。記念館の白壁に映える、淡い桜吹雪を見られるのが楽しみだ。ルーツをたどると壮大な歴史ロマンも感じられる、新たな大倉山の散策スポットに注目しよう!

【写真を見る】大倉山記念館の前に植えられた「シドモア桜」。周囲にサクラはこの木1本だけなので、春にはピンクのランドマークになるはず(C)KADOKAWA 撮影=島本絵梨佳

【資料文献「エリザシドモアとワシントンDCの桜」小林治雄 著】

【取材・文=北村康行】

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