「石を持って帰ってはいけない」集荷先で震える女性…郵便局員が聞いた実話怪談が怖すぎる【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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「石は持って帰っちゃダメ」という話はよく聞く送達ねこ(@jinjanosandou)

「石を持って帰ってはいけない」。そんな言い伝えを聞いたことはないだろうか。河原や山で見つけたきれいな石を、子どものころについ持ち帰りたくなった経験がある人は多いはずだ。しかし、そこには触れてはいけない「情念」や「因縁」が潜んでいる場合がある。


現役郵便局員である送達ねこさん(@jinjanosandou)が描く漫画『郵便屋が集めた奇談』シリーズから、ある集荷先での出来事と、それに連鎖して蘇った忌まわしい記憶を描いた「拾う」というエピソードを紹介する。

「石は持って帰っちゃダメ」という話はよく聞く送達ねこ(@jinjanosandou)

彼女の身に何が起こったのか?送達ねこ(@jinjanosandou)

異変に気づいた母がリコさんを問いただす送達ねこ(@jinjanosandou)


集荷した荷物の中身は「山の石」だった


ある日、郵便局員のリコさんは、集荷依頼を受けて一軒のご婦人宅を訪れた。渡された荷物は、大きさの割にずしりと重い。中身を尋ねると、ご婦人は少し話しづらそうに「石です」と答えた。登山に行った際に記念にと持ち帰ったものだが、それ以来、家の中で不幸が立て続けに起こるようになったという。不安になって寺に相談したところ、「山の管理者に返したほうがよい」と助言され、あわてて送り返すところだったのだ。自然界にあるものには、ときに人間の理解を超えた力が宿る。それがプラスに働くこともあれば、持ち主の人生を狂わせる呪いとなることもある。ご婦人の青ざめた表情が、事の深刻さを物語っていた。

ゴミ収集車を追いかけてまで取り戻した「何か」


この話を聞いたリコさんの脳裏に、封印していた幼少期の記憶が蘇る。小学生のころ、学校からの帰り道である「もの」を拾ったのだ。それはひどく汚れていたが、当時のリコさんの目には「とてもいいもの」に映り、どうしても手放したくないという異常な執着に取り憑かれた。親に捨てられても、泣き叫びながらゴミ収集車を追いかけて取り戻そうとするほどの狂気。その「拾いもの」が原因で、リコさんの身にも不可解な不幸が降りかかったという。

「縁に傷がつく」石に宿る恐ろしい力


本作を描いた著者の送達ねこさんによると、公開後には読者から「私の父も川から石を持ち帰り、金縛りにあった」「河原の石は絶対に拾ってはいけないと教わった」など、多くの反響が寄せられたそうだ。なかでも興味深かったのが、「石を拾うと縁に傷がつく」というコメントだ。「縁に傷がつけば、出会うべき人に出会えず、逆に出会ってはならない人に出会ってしまう」。送達ねこさんは「たまたま拾った石で人生の出会いが変わってしまうとしたら怖いですね」と語る。ちなみに、幼少期のリコさんが拾ったものの正体について著者が尋ねたところ、リコさんは口を閉ざしたという。理由は「災いの再演を今も恐れているから」。一見魅力的に見える「落としもの」には、想像を絶するリスクが潜んでいるのかもしれない。

取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)

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