不倫相手はママ友の夫!噂が支配する田舎町で逃げ場のない最悪の展開…噂は止まず「良妻」は豹変した【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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不倫の証拠を見つけた瞬間に感じたのは今までの家族生活が崩れていく悲しみだった。画像提供:(C)原作:いくたはな/作画:みこまる

パートナーに浮気された側を「サレ」、浮気した側を「シタ」と呼ぶ言葉が定着するいま、相手が“ママ友の夫”という逃げ場のない関係を描いた漫画『お宅の夫をもらえませんか?』が波紋を広げている。ご近所という閉ざされた世界で噂は増幅し、感情は簡単に引き返せなくなる。人間の弱さと歪みを真正面から描いた一作だ。

高校時代の恋が「家庭」という檻に変わるまで

お宅の夫をもらえませんか?1画像提供:(C)原作:いくたはな/作画:みこまる

お宅の夫をもらえませんか?2画像提供:(C)原作:いくたはな/作画:みこまる

お宅の夫をもらえませんか?3画像提供:(C)原作:いくたはな/作画:みこまる

本作は、原作をいくたはなさん、作画をみこまるさん (@micomalu) が担当する。高校時代から交際していた相手と結婚したなな子は、義実家での同居と農家の手伝い、そしてワンオペ育児に追い込まれていく。義母からは「トロい」と言葉を投げられ、夫は守ってくれない。

「こんなはずじゃなかった――」。心の中で何度も繰り返すその声だけが、外に漏れない。「少しでいい、自分の時間が欲しい」。そう願って始めたパート先は、新規オープンのスーパーだった。

新しい居場所で芽生える高揚と、越えてはいけない一線

面接先の店長・忍は、家族で引っ越してきたばかり。子どもが同じ幼稚園に通う顔見知りという距離感が、採用を後押しした。仕事は楽しく、外の世界は眩しい。「私、ちゃんと役に立ってる」。檻から一歩踏み出した高揚が、なな子の表情を変えていく。

だが、その距離の近さこそが罠だった。気遣いの言葉、共有される愚痴、帰り際の一瞬の沈黙。「ここだけの話だから」。その一言が、越えてはいけない線を曖昧にする。

噂は止まらず、良妻は豹変した

やがて二人は不倫関係に陥る。狭い地域では秘密は長く持たない。囁きは形を変え、忍の妻・香織の耳にも届く。相手がママ友のなな子だと知った瞬間、香織は“良妻”の仮面を捨てた。「許すと思った?」「黙って耐えると思った?」。怒りは冷静さを装い、計算に変わっていった。

タイトルの粘着質な響きは、物語の終盤で確かに回収される。不倫がもたらすのは一時の救いではなく、家庭も人生も書き換えてしまう現実だ。誰の心にも入り込む隙があり、誰もが当事者になり得る。だからこそ、ページをめくる手が止まらない。

取材協力:みこまるさん(@micomalu)

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