新卒が先輩に「行動力が足りない」と説教…だと?意識高い系「ベンチャー社員」に現場はドン引き【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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220人の会社に5年居て160人辞めた話

ある日、社長が「給料が低いと愚痴ばっかり」と社員たちを罵倒した。「結果を出さないやつに払う給与はない」と一喝し、始業30分前に出社して自分たちの非を話し合うミーティングを強制。その発言を機に、一気に退職者が続出したという。そんなブラック企業に5年間勤め続けたかっぱ子さん(@kappacooooo)の実体験を描いた『220人の会社に5年居て160人辞めた話』について、作者に当時の心境を聞いた。

新卒が先輩社員を説教?「ベンチャー社員」の衝撃

220人の会社に5年居て160人辞めた話画像提供:かっぱ子(@kappacooooo)


当時、かっぱ子さんは入社3年目。残業は当たり前の体育会系で、営業ノルマも納期も極めてタイトな職場だった。楽しみにしていたボーナスはわずか0.1カ月分と「お年玉レベル」。有能な人材から次々と去っていく中、社長から課せられたのが「早朝の反省会」だった。さらに翌年、社長の息子である副本部長が直接指導する優秀な新卒たちが入社する。「ベンチャー社員」と名付けられた彼らは、まだ仕事もしていないにもかかわらず、先輩社員たちに向かってこう言い放った。「愚痴る前に行動」「目標の売り上げをやり切るのが社会人」意識だけが高い新人の言葉に、会議室は凍りついたという。

「みんな辞めていく」それでも辞めなかった理由


心のなかでは「給料も低いし評価もされない。もう辞めちゃいなよ」という悪魔のささやきが聞こえていた。それでも退職に踏み切れなかった理由について、かっぱ子さんは「責任感」を挙げる。「ちょうど先輩が休職し、後輩が3人入ってきた時期でした。今辞めたら後輩が大変になってしまう。自分が防波堤にならなければいけないと思っていました」辞めようと思えばいつでも辞められたはずだ。しかし、「部署が統合されて変わるかもしれない」という淡い期待や、不安定な先輩を置いていけないという優しさが足かせとなった。ブラック企業から抜け出すには、職場の事情を切り捨て、自分のためだけに行動する「割り切り」が必要なのかもしれない。

取材協力:かっぱ子(@kappacooooo)

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