キタサンは1枠2番!運命の公開枠順抽選会で今年もドラマが
東京ウォーカー(全国版)
11年ぶりにクリスマスイブの開催となる年末の名物レース「有馬記念」。これまでさまざまなドラマが繰り広げられてきたが、今年はファン投票で1位に選ばれたキタサンブラックなど全16頭が出走予定。冬のグランプリの栄冠と、1着の獲得賞金3億円を目指して争うこととなった。12月21日(木)には、公開枠順抽選会「2017 有馬記念フェスティバル」が開催され、全馬の枠順が決定した。

「有馬記念」は通常のレースとは異なり、ファン投票で選ばれた上位10頭(登録馬のうち投票数の多い順)と出走馬決定賞金の多い順に選ばれた馬で争われる、世界的に見ても稀有なレースである(日本では夏に開催されるG1宝塚記念も同様のシステム)。そしてさらには、3年前から野球のドラフトのように出走枠順抽選を公開。トリッキーなコースとされる中山競馬場で有利といわれる内枠をめぐって、新たなドラマを生んでいる。

抽選システムは、用意された2つの抽選ポット(馬名と枠順)のうち、まずは馬名ポットからカプセルで密封された馬名ボールを選択し、次いでカプセル内の紙に記された馬名の調教師や騎手が枠順ポットから枠順ボールを選んで枠順が決定する。これを全馬繰り返し行うというものだ。
馬名ポットから馬名ボールを選ぶのは、2017年JRAプロモーションキャラクターを務め、さらには同日、2018年も引き続いて同キャラクターを担うことが発表された女優・高畑充希と俳優の柳楽優弥。2人がそれぞれ交互に馬名ボールを選択していった。

最初に高畑が選んだのはサウンズオブアース。トップバッターに選ばれた感想を問われ、藤岡健一調教師が「(1枠)1番を引ける気がする」と意気込む中、C・デムーロ騎手が引いたのはまさかの8枠16番。これには関係者一同、苦笑いを浮かべるほかなかった。

抽選が続いていき、6番目に名前を呼ばれたのが本年の主役キタサンブラック。ここまでG1・6勝を挙げる実力馬がどの枠を引くのか会場が固唾を呑んで見守る…。

武豊騎手が引いたのは1枠2番。前年の1枠1番に続いての好枠ゲットに「一番欲しい枠でした」とコメントするなど、その強運ぶりを見せつけた。


全馬の枠順が決定した後、会場を変えて行われたレセプションパーティーでは、「2017年度 ロンジンIFHA国際功労賞」授与式が行われ、武豊はアジア人として初めて同賞に選ばれた。
また、キタサンブラックのオーナー(馬主)で歌手の北島三郎が共同記者会見に登場。その中で北島は「思い出すとあっという間の3年ですね。まるで自分の子どもがどこかへ行ってしまうような寂しさを感じます。ですが状態のいい時に、新しい出発をしてもらいたいなとも思います。やっぱりかわいいから」と同レースが引退レースとなる愛馬への複雑な胸中を語った。

また、2015年菊花賞や2016年天皇賞・春などキタサンブラックが大レースに勝利した後に数度行われた北島の代表曲「祭り」の生歌を競馬場で披露する“キタサン祭り”について「僕は歌手ですからね、プロはやたらめったら歌っちゃいけません」と一度は否定しつつも、「でも人間ですから、ファンの雰囲気によっては出ちゃうんじゃないかと今から心配しています(笑)。これはもう心配じゃないですね、雰囲気があれば感謝を込めて歌いますよ、僕は」と力強く語り、最後にキタサンブラックへの応援をファンに呼びかけた。

JRA史上最多タイとなる芝G1レース7勝目を目指すキタサンブラックが有終の美を飾り“キタサン祭り”は行われるのか。はたまたライバルによる逆転劇はあるのかなど、見どころ満載の2017年有馬記念。12月24日(日)15時25分に行われる大一番を見逃すな!
安藤康之
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