「高架に人の首が浮かぶ」怯えるクレーマー姑。噂の出処を調べた郵便局員が知った“嫁の復讐”【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
郵便配達員は担当エリアを巡回するため、地域の情報通になりやすい。時には不可解な噂を耳にすることもある。今回は現役郵便局員・送達ねこさん(@jinjanosandou)が描く『郵便屋が集めた奇談』から、「日暮れ時に高架の上へ人の首が浮かぶ」という噂にまつわるエピソードを紹介する。
クレーマーを黙らせた「首の噂」
H支店に勤務するハルさんは、“難しい客”の対応に追われていた。「手紙が来ない!捨てているんじゃないの?」と激怒するそのご婦人は、配達員を捕まえては嫁の悪口をまくし立てることで有名だった。しかしある日、彼女は急に怯えた様子で「高架の上に人の首が浮かぶ」という噂を口にする。
ハルさんがネットで調べると、ある推測に行き着いた。著者によると、この怪奇現象の正体はオカルトではなく「人怖(ヒトコワ)」だという。「ご婦人は攻撃的な姑で、保育園の送迎にお隣の子を乗せない嫁を責めていました。嫁は『園で乗り合い禁止になったんです。前に事故があって…』と嘘をつきます。これが怪奇現象の噂の始まりでした」
恐ろしい噂を聞き、日に日に弱っていく姑。嫁に姑を追い詰める意図があったかは不明だが、弱々しくなった姑を見て、嫁はどこか満足げだったという。
「クソ客に潰されるな」現場の本音
作中では、姑の対応で食事も喉を通らなくなったハルさんを見かねた先輩が、「クソ客なんかに潰されんなよ」と声をかけるシーンがある。送達ねこさんは「現場では、顧客からの過剰な要求を断れないことがあります。先輩はこれまでも、お客様対応の名のもとに心身を壊された同僚を見てきたため、この発言が出たのでしょう」と語る。
送達ねこさん自身も、窓口で男性客から執拗(しつよう)な粘着を受けた同僚を助けた経験があるそうだ。男性客は「彼女は嫌がっている芝居をしているだけ」と主張し、意思疎通が難しかったという。「昨今は理不尽な言動に対して毅然(きぜん)とした態度を取ろうという意識が高まっています。接客対応者の尊厳を守るためにも、組織全体での対応が必要です」
ちなみに、ご婦人の「手紙が届かない」というクレームは、調査の結果「そもそも手紙が出されていなかった」ことが判明した。『郵便屋が集めた奇談』には、こうした日常に潜むゾッとする話が数多く描かれている。
取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)
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