“ローカルグルメ”が街の強みに!群馬県高崎市が打ち出したプロモーションとは

2017年12月25日 11:55更新

東京ウォーカー(全国版) 矢野詩織

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア

ローカルグルメに特化したサイト「絶メシリスト」とは

全ての画像を見る(8件)

群馬県高崎市、JR高崎駅に張り出された人目を引くポスター。「映画の予告じゃない?」「何のイベントだろう」と若者たちがポスター前で立ち止まっている。

この「絶メシリスト」、実は高崎市がシティプロモーションとして打ち出したグルメサイトである。サイトでは、高崎市に点在する、失うには惜しすぎる高崎市の絶品ローカルグルメ紹介。「絶メシ」とは、「絶やすな」と「絶品」の二つの意味が込められている。

日本全国で店主の高齢化や後継者不足による老舗の閉店が相次ぐ中、高崎市は、地域に根差した飲食店に光を当てることで、新しい世代に継承および、発展させていくことを目的としたシティプロモーションを実現した。

今にも無くなりそうな店、実はそれが最大の魅力!

実際に「絶メシリスト」では、古くて外見は今にも無くなりそうな店にこそ、実は、地元の人に愛される絶品ローカルフードがあるという、半ば自虐的にも見える内容でシティプロモーションを打ち出している。その思い切った視点と「絶メシ」というキャッチーなネーミングが、東京を中心に他県からも注目を集めている。

サイトでは、プロのグルメライターで編成した「絶メシ調査隊」が取材を行っている。現在、焼きまんじゅうの「茶々」や「オリタ」、パスタが人気の「デルムンド」から純喫茶「コンパル」など、計26店を掲載。記事は、すべて店主とライターの会話形式となっており、味へのこだわりや店主の人柄、店の歴史などをわかりやすく紹介している。

また、お店の紹介だけではなく、長年こだわり抜かれた「絶メシ」の門外不出レシピや、「絶メシリスト」掲載店の将来的な後継者・インターン生の募集、絶やしてはならない“絶メシ店”のタレコミ情報投稿など、読者が参加できる様々な機能を盛り込んでいる。

高崎市市長・富岡賢治氏は、インタビューにて「絶メシリストの取り組みは高崎市だけでなく、あらゆる地方が持つローカルフードといった『食の魅力』をシティプロモーションとして発展できる可能性を秘めている」と話す。

街に根付いた食文化が地方都市の最大の魅力の一つであることを、意外な視点から発信する高崎市の取り組みは、シティプロモーションの一手法として他県でも検討の余地があるのではないだろうか。

地域の人が普段から食べているものが、実は一番美味しいという発見。「絶メシリスト」には、高崎市の宣伝効果以外にも、市民が胸を張って自慢できる高崎の魅力の再発見でもある。

高崎市へは、東京から電車で約2時間。ぜひ、実際にローカルグルメを体験し、街の食文化に触れてみてほしい。

この記事の画像一覧(全8枚)

大きなサイズで見る

キーワード

関連記事