薬で若返った老婆と誠実な青年が恋に落ち…「外見至上主義」や「年齢差別」へのアンサー作【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
永遠の若さを得たいと「魔法」を使う話は、グリム童話などで多く描かれてきた。今回は、猪原秀陽(
@inoharahideharu
)さんの創作漫画『若返る魔女』を紹介する。本作は、老婆である魔女が若返りの薬を使って、実直な青年と恋に落ちるラブストーリーである。「いい話」「心揺さぶられた」などのコメントが届くなか、猪原さんは「外見至上主義」や「年齢差別」へのアンサー漫画となったと語る。さらに、作品の着想や制作秘話についても話を聞いた。
リアリティーの有無、そのバランスにこだわった
「助けたおばあさんは、実は魔女だった」 という設定が印象的な本作「若返る魔女」。意外性とテーマ性を併せ持つ同作だが、発想のきっかけについて、作者の猪原秀陽さんは「街で見かけたおばあちゃんが素敵で、若いころはすごい美人だったんだろうなあと思ったことです」と明かす。
描き始めた当初は漠然とした構想だったが、制作を進めるなかで「外見至上主義」や「年齢差別」への自分なりのアンサーを描きたい思いが強くなったという。また、「昔からなぜか魔女に惹かれていて、占い師に前世は魔女と関わりがあったと言われたこともあります(笑)」と、魔女という存在への個人的な思い入れも本作に反映されているそうだ。
作中では、おばあさんが出会ってすぐ若返りの薬を飲む展開が読者を引き込むが、猪原さんは「若返り薬をできるだけ納得できる設定にし、現代日本とは違う曖昧な世界観にするなど、リアリティーがあったりなかったりのバランス調整にこだわりました」と、本作を描くうえでこだわった点を教えてくれた。
普段は人間のどうしようもない一面や、善悪や割り切れないテーマを描いているという猪原さん。「雑誌制作や展覧会なども続けながら、商業誌への掲載を目指していきたい」と、今後への意気込みも語ってくれた。また、ネットで知り合った古着屋さんと共に漫画雑誌「COMIC IN THE HOLE」も制作しているそうなので、ぜひ本作「若返る魔女」と合わせてチェックしてみてほしい。
取材協力:猪原秀陽(@inoharahideharu)
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