【ネタバレ注意】「なんで僕だけ…」信用できない語り手!あの数日間、たしかに僕はみんなと生きていたのに【作者インタビュー】
東京ウォーカー(全国版)
少年たちが家を出て、森で生活する数日を描く大家 (@ksyjkysk) さんの創作漫画「僕らの夏と灰」。森に棲みつく化け物と対峙し、大きく成長を遂げたと思っていた主人公。病室で目を覚ますと「あーあ、見つかっちゃったな。お前、もう大人になれないよ」と、誰かに告げられる。ラストのセリフに背筋がヒヤリ!予想のつかない展開に1.8万いいねが届く他、「え?どう言うこと?」「大人になるのがダメってこと?」と、解釈に戸惑う声も多かった。今回は、制作の裏側についても併せて紹介していく。構成がわかると、より背筋がゾクリとするぞ。
大人になるための儀式
主人公・カズを含む、自分を変えたいと思う小学6年生の5人が「大人になるための儀式」と称した山の中で誰にも見つからず1週間過ごすゲームをすることに…。崖からの転落、森に棲む化け物・灰入道との対峙、仲間と数々の冒険を乗り越えたはずのカズに待っていたのは、仲間の死。一体いつから、カズは1人だったのか!?
本作「僕らの夏と灰」について、「物語の初めから救助されるまでのすべてがカズの妄想だった」と話す作者の大家さん。「崖から落ちたけど、かすり傷で済んだといっていますが、この出来事でかすり傷どころかカズ以外の全員死んでしまいました。この時点で生き残ったカズだけ何らかの影響により、幻聴幻覚を患ってしまいました」とすべてが灰入道の仕業だったと明かす。また、「瓦礫に傷だらけで包帯が巻かれたひよりの足が映るコマがあるのですが、実はこの包帯はひよりが崖から落ちたあとカズによって巻かれたものです」と、衝撃の裏話も教えてくれた。
「カズの妄想を具現化して、みんな生きているように見せていました。作中に出ていた灰入道の姿をしたものは、実際に灰入道が見せた幻覚で、正体は捜索に出ていた消防団員でした。灰入道は、カズに人殺しをさせるように仕向けたんですね」と、幻聴、幻覚にとどまらず、灰入道はずっとカズの心を弄んでいたのだと大家さんは語る。
生きていないと大人にはなれないが、「誰にも見つからず」というゲームをしている以上、救助されても大人になれない…とも取れるラストのセリフ!考察が好きな人はぜひ読んでみて。
取材協力:大家(@ksyjkysk)
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