「デブは頑張っても認めてもらえない」絶望していた青年に作者が授けた「真なるイケメン」の称号【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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仕事はデキるし、発言はかっこいい…!中身がイケメンすぎる!夏野ばな菜(@NatsunoBanana)

夏野ばな菜(@NatsunoBanana)さんは、「ジャンプルーキー!」などで活躍する注目の漫画家だ。本作『アオハルがはじまる』は、初恋の相手から言われた「キモい」という言葉がトラウマとなり、「デブでオタク」と蔑まれてきた青年・青井春樹が、理不尽な現実に立ち向かう姿を描いている。


過去のトラウマと周囲の嘲笑

アオハルがはじまる_P02夏野ばな菜(@NatsunoBanana)

アオハルがはじまる_P03夏野ばな菜(@NatsunoBanana)

同期のイケメンから女性社員の前で「気をつけないとロックオンされちゃうぞ」とからかわれる夏野ばな菜(@NatsunoBanana)


主人公の青井はシステム運用管理を担当する25歳。仕事はできるものの、同期からは「デブでオタクメガネの三重苦」と揶揄されていた。「外見で判断されて認めてもらえない」と決めつけ、自分の殻に閉じこもっていた彼だが、あるとき、上司から激しく叱責される女性社員に遭遇する。

最初は「僕が行ってどうなる!?」と見過ごそうとした青井だったが、思いとどまって行動に出た。夏野ばな菜さんは主人公について、「見た目だけじゃなく中身が大事。真なるイケメンを描こう」と思い立ち、自信のない主人公が成り上がる物語を作ったと語る。キャラ設定の際は、脳内で某声優の声を再生しながらセリフを考えたというこだわりぶりだ。

暗号に込められた秘密の想い


作中で上司から「ヘタレ」と笑われたパスワード「43452524」には、実は「ポリュビオス暗号」が隠されている。数字を行と列に当てはめてアルファベットに変換すると、実は「SUKI(好き)」という意味になるのだ。わかる人にしかわからない暗号を組み込むことで、青井の不器用な内面を表現している。

夏野ばな菜さんは現在『SSS』を連載するほか、企業漫画などの仕事も幅広く手がけている。コンプレックスを抱えるすべての人に響く本作を読み、青井が踏み出した価値ある一歩を見届けてほしい。そのほか、彼女のさまざまな作品もおすすめだ。

取材協力:夏野ばな菜(@NatsunoBanana)

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