幕末ファイト Bout01 池田屋強襲! 鉄の掟の群狼拳!!

東京ウォーカー

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神の啓示か悪魔の企みか! すべての試合が幕末の出来事をなぞるかのように進む格闘団体Bakumatsu Wrestling Entertainment! 今回はのちに池田屋事件と呼ばれることになる、悲しみに満ちた試合をお届けしよう!

幕末維新の出来事を現代のプロレス抗争にオーバーラップさせた、通信社の好評異次元連載がリニューアルスタート!


【幕末ファイト】とは!?


幕末ドラマ+格闘プロレス+梶原一騎+ちょっぴりウ○トラファイト。実在の団体、選手とは関係ありません。が、幕末の史実は関係してます。


幕末維新の英傑たちが格闘家に転生し、藩や組織が格闘団体になったパラレルワールドの物語。彼らの戦いのドラマもまた、幕末維新と同じ流れをたどるのだろうかッ!?

ファンミーティングを突如襲撃!


本日GenZ元年6.5。そびえ立つ2階建ての変形リング、ここIKEDA野外特設会場では、長州道場と土佐道場合同のシークレット・ファンミーティング“京都ビッグファイヤ”が盛大に開催されております!

会場には大勢の観客、とりわけ人気レスラーの桂“KID”小五郎目当ての少年たちがあふれておりますが、残念ながらKIDは開催直前に行方をくらませたとの発表。これには少年たちもがっかりです。しかしリング上にはトータス望月、鼎造人間ミヤベマ、トシマロマン他、そうそうたる顔ぶれがそろっております。

彼ら長州・土佐勢がジ・エンペラーを自陣営に迎えるべく開催された今宵の宴、今まさにその開幕を……オォーっとなんだッ!? 照明が突如暗転! 敵対するコンドル勇のテーマ“御上意”が場内に鳴り響くッ。花道にきらめく誠の文字、入場してくるのはコンドル勇を先頭に、NAGAKURA、藤原総司組長、ディック藤堂の新選組4名。この会場から何人も逃がすまいと目を光らせます!

長州道場のエース、桂“KID”小五郎と、コンドル勇の夢の対戦が実現するかと思われたが……。


緊急開戦7メンタッグマッチ!


なごやかなムードから一変、会場に一触即発の空気がたちこめて参りました。浅葱コーナー、イヤ青コーナーには新選組、赤コーナーには長州・土佐チーム。ファンミーティングは一転して、まさかの4対3、変則7メンタッグマッチに様変わりしておりますッ! リング下も双方のセコンド陣が囲んでおりますが、新選組サイドはちょーっと人数が少ないぞ。

さぁ、開戦を告げるゴングが鳴り響いた。まず飛び出したのは、コンドル。リング2階に駆け上がり、控え選手にラリアート一閃! カットに入ったトータス望月とトシマロマン、間に合わない! 控え選手は階段を転げ落ちていく。

史実でも、浪士たちが会合していた2階、そこに昇る階段、1階、裏庭など3次元のバトルが繰り広げられた。


おおっとどうしたことだ、それを見た両名は2階から飛び降りました。近所の長州道場に応援を呼びに行こうとする! しかしそこには藤堂、NAGAKURAが待っていた。乱戦! これは乱戦であります。場内あちこちで両陣営のセコンドや控え選手が格闘を繰り広げております! 

コンドル勇のフィニッシュムーブ!!


こうなってはコンドルも黙っていられない。組一番の実力者、藤原総司組長にその場を任せ、怪鳥音の雄叫びとともに天高く舞うムーンサルト虎徹! 決まった~ッ! これが見事に決まって仲間たちを救援だッ!! 

武藤敬司を彷彿とさせるコンドル勇のフィニッシュムーブ、ムーンサルト虎徹! 数で圧倒する長州・土佐陣営を一発で黙らせる!たまだまさお


急転直下の逆転ゲーム!


試合も中盤に差しかかって参りました。局長コンドルに遅れじと、今度は総司が必殺の三段地獄突き! 敵はもはやタジタジだ。しかし、おや、総司がいきなりうずくまる。こ、これは血を吐いているのかーッ!?

総司に気を取られた隙に、ディック藤堂も額をバックリと割られてダウン! なんということだ。新選組、奇襲のイニシアチブを活かせない。ひとりNAGAKURAが猛烈なエルボーとショルダータックルのラッシュ! エルボー、ショルダー、ヒジ、カタ、ヒジ、カタのコンビネーションを見せます。

おや、それに呼応するように場内に流れてきたのは、テーマソング“局中法度”。これは鬼の副長、技のドラッグストア、ヒジ・トシカタス。新選組に頼もしい援軍の到着だ!

土方歳三は別の探索地だった四国屋丹虎に向かうも空振り。史実でも、遅れて池田屋に駆けつけた。


まさかの決着、ミヤベマの覚悟


勢いづく新選組に囲まれたミヤベマ。試合は最終局面を迎えました。一対複数は新選組お得意の戦法であります。追い込まれたミヤベマ、おもむろに自分のマスクに手をかけ、ああっと、そのまま命にも等しいマスクを剥ぎ取る!

マスクマンがそのマスクを取ることは、まさに死を意味するのであります。なんということだ! この襲撃試合の幕はミヤベマの自主マスク剥ぎ、いわば自刃で幕を閉じることとなりました。

「生きていれば初代総理大臣になった男」といわれた大物・宮部鼎蔵を自刃に追い込み、新選組は一躍名をあげた。と同時に、ここから過激浪士vs新選組の血の抗争も始まっていく。


会場には長州・土佐ファンの悲痛の叫びが響いています。新選組も痛手は大きく、今後両陣営の遺恨となる予感がします。というところで、IKEDA野外特設会場からお別れです。ごきげんようさようなら。

浪士たちがたむろする最も危険な2階に駆け上がり、獅子奮迅の活躍をするも、現代では沖田総司や土方歳三の人気に押され気味の近藤局長。


解説:史実の池田屋事件は?


元治元年(1864)6月5日。吉田稔麿、望月亀弥太、宮部鼎蔵ら長州・土佐を軸とする過激派浪士を、京の治安維持部隊だった新選組が襲撃した事件。浪士勢は御所への放火と、その混乱に乗じた京都守護職・松平容保の暗殺、孝明天皇の長州御動座を画策していたという。新選組は近藤勇、沖田総司、永倉新八、藤堂平助ら小人数で池田屋に踏み込み、浪士勢と激しく戦闘。遅れて駆けつけた土方歳三隊の応援もあり、会合の首魁だった宮部を自害に追い込み、浪士多数を討ち取った。出席予定だった長州の桂小五郎は、集合時間より早く来訪したものの一旦去り、難を逃がれていた。

【ボクらの維新通信社2018/ロバート・ウォーターマン(KUROFUNE-United)】

ロバート・ウォーターマン

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