札幌のムーブメントを知るなら狸小路エリアへ ハイセンスな大衆居酒屋「せいす」に注目
北海道ウォーカー
国内外問わず、多くの観光客と地元民でにぎわう狸小路エリアは、肉バル、締めパフェなど札幌の流行ものが集まる場所。そんなアツいスポットで最近気になっているのは、「ネオ大衆居酒屋」。
スタイリッシュな店内で、ひと手間かけた料理とこだわりの酒を楽しめるお店が今、札幌でじわじわと増殖しています。2017年6月には、狸小路6丁目に「酒と銀シャリ せいす」がオープンしました。

狸小路を歩いていて、この超巨大なのれんを見た人もいるのでは? 軒先をおおうほどののれんは、個性的な店ばかりが集まる狸小路商店街でもひと際目立ちます。オーナーの梶原さんいわく、「外観から他店ではやっていないことでインパクトを打ち出したいと思っていたんです」。

店内もまた、メニューが書かれた貼紙のあるような大衆居酒屋とは異なり、白い壁と木材のカウンターが和食店のような雰囲気。コアターゲットである40代のお客さんには懐かしい80年代J-POPがBGMで、オシャレな店だけど大衆居酒屋らしい気兼ねなさを感じます。
店名の「せいす」には2つの意味があり、一つはスペイン語6を表す「seis」。看板メニューの日本酒と米は、全国の酒蔵6カ所、米6品種をそれぞれ用意。
特に米は、素材本来の味や香り、粘りを楽しんでもらいたいと、契約農家の品質の良い米だけを取り扱う札幌の老舗米穀店「札米」から玄米を仕入れ、毎日使う分だけ精米。注文ごとに南部鉄器の羽釜で炊き上げます。
オーナー梶原さんが「荒々しく男っぽい仕上がり」というように、南部鉄器で炊いた米は一粒一粒のの食感が際立ち、居酒屋料理とぴったり。
お通し(378円)のひと口イクラご飯でもそのおいしさが楽しめますよ。

店名のもう一つの由来は、オーナー梶原さんの祖母せいさんから取ったもの。「大衆的なこの店では、炊き立てのご飯やみそ汁、おかずといったおばあちゃんの手料理のようなメニューも出そうと決めました」。
メニューは約120品と驚きのバリエーション。すり身にコーンをまぶして揚げた「もろこし揚げ」(324円)や、軽く炙った「焼き塩辛」(594円)、エゾシカ肉の黒胡椒炒め(1080円)といった、ひと工夫加えたメニューがそろいます。
このほか、脂のりの良い干物や厚岸産生ガキをはじめとする魚介類、シンシンといった希少部位の道産熟成肉など、上質な食材を多彩なメニューで用意。どれも素材の風味を生かした料理ばかりで、お酒もご飯も進んじゃいます。

今までの大衆居酒屋が持つ親しみやすさがありながら、ハイセンスな料理を楽しめる新たな居酒屋スタイルをぜひこの店で体験してみて。
酒と銀シャリ せいす ■住所:札幌市中央区南2西6 住友狸小路プラザハウス1F ■電話:011・215・0193 ■時間:15:00~翌1:00、日祝~23:00 (LOフード各1時間前、ドリンク各30分前) ■休み:火曜 ■座席:43席(喫煙)
【取材・文/ライターハウス 片野睦 撮影/守澤佳崇】
片野睦
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