【新春SP】福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督が語る、日本一への軌跡~前編~

九州ウォーカー

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大逆転で優勝をさらわれた2016年の悔しさを胸に臨んだホークスの2017年シーズンを、工藤公康監督が振り返る!新春スペシャルインタビュー、さっそくスタートだ!

日本一おめでとうございます!ワンダホー!


―まずは2017年の日本シリーズを振り返ってもらいたいのですが、横浜DeNAベイスターズ相手に3連勝。このまま決まると思っていましたか?

工藤公康監督:「このまま決まる」ではなく、「このまま決めなきゃいけない」という心境でしたね。選手時代に何度も日本シリーズを経験させてもらいましたが、西武(=埼玉西武ライオンズ)にいたころ、1分3連敗の崖っぷちから4連勝で優勝したことがあります(86年vs広島東洋カープ)。ちょっとしたことで一気に流れが変わるのが短期決戦の怖さだということは身に染みていたので、4戦目で決めるんだという気持ちで臨みました。

―しかし、そこから2連敗。4戦目にはあわやノーヒットノーランという完封負けも喫しました。あの時の心境は?

工藤監督:正直に話すと、「これはマズいことになった」と思ってましたね。6戦目で決めなきゃいけない、絶対に7戦目に持ち込ませてはいけないという緊張感は、これまでに味わったことのないものでした。

―戦ってみて、横浜DeNAベイスターズというチームの印象は?

工藤監督:試合を重ねるごとに良さが出てくるのを感じていました。投げるのも、打つのも、思い切りがいいチームでした。こちらはパ・リーグ王者、DeNA(=横浜DeNAベイスターズ)さんはセ・リーグ3位から勝ち上がってきたチームということで、私も選手も心のどこかで王者として迎え撃ってしまった面があったのだと思います。それが連敗して、急に日本一になれないかもという焦りが生まれた。なので、「いつも通りの野球をしよう」ということを、試合前に選手に伝えました。

―その第6戦では、内川聖一選手が起死回生の同点ホームラン!

工藤監督:絶対打ってくれると信じていましたが、9回裏のあの場面でホームランですからね。本当にすごい選手です。

【写真を見る】優勝決定時には思わず涙した工藤監督


―そして、川島慶三選手のサヨナラ打。涙の胴上げとなりました!

工藤監督:リーグ優勝で泣いちゃったんで、もう泣かないぞと決めていたんですが、ダメでしたね(笑)。一昨年、11.5ゲーム差を逆転されて優勝を逃した悔しさは、言葉では表しきれない大きなものでした。昨年は絶対に優勝するんだ、日本一になるんだという決意で臨みましたが、決して楽なシーズンではなかった。シーズン中は楽天(=東北楽天ゴールデンイーグルス)さんが夏場まで首位にいましたし、クライマックスシリーズも連敗スタートから何とか勝ち上がりました。そして、ドラマチックなサヨナラでの日本一。野球をやってきてこんなに長く感じたシーズンは初めてで、選手が本当によく戦ってくれました。苦しかった記憶や選手への感謝が入り混じって、やっぱり泣いちゃいましたね。

後編では、「工藤塾」で知られる監督のトレーニング指導についてズバリ直撃!お見逃しなく!

【九州ウォーカー編集部/取材・文=近藤耕平、撮影=鍋田広一】

近藤耕平

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