小倉が誇る郷土の味“ぬか炊き”が自慢!北九州の台所・旦過市場にある「宇佐美商店」
九州ウォーカー
イワシやサバなどの青魚をぬかで炊き上げた「ぬか炊き」。別名「じんだ煮」ともいわれ、江戸時代から続く小倉城下の郷土料理として知られる。旦過市場にある「宇佐美商店」は、親子三代に渡って受け継がれたぬか床「百年床」を使ったぬか炊きが評判の店。
創業は1946年。元は漬け物店というだけあって、漬け物の“生きたぬか床”は旨味が実に豊か。じっくり煮込まれて骨まで柔らかく、甘辛い味付けがごはんやお酒とも相性抜群だ。
甘辛い味付けがごはんやお酒との相性抜群!
こだわりのぬか床「百年床」は、三代目にあたる現在の店主の曾祖母の代から受け継がれてきたもの。醤油や砂糖、みりんなどでじっくり煮込んだあと、このぬか床を加えてさらにコトコト煮込む。
ぬか床が青魚特有の臭みを消すと同時に、ぬか床自体の旨味も加わって、深い味わいとなる。山椒の香りと唐辛子の辛さがアクセントだ。ぬか炊きは、「イワシ」(一匹200円~)、「サバ」(一切れ250円~)を用意する。
同店では、ぬか漬けも販売している。およそ百年の間、毎日手入れし、継ぎ足しながら守ってきたぬか床で漬けたぬか漬けは、愛情のこもった逸品として人気が高い。
北九州市の観光名所としても知られる旦過市場内の紫色の看板が目印。小倉っ子のソウルフードとして、また健康食としても注目されているぬか炊きをぜひご賞味あれ。
[宇佐美商店]福岡県北九州市小倉北区魚町4-1-30 / 093-521-7216 / 10:00~18:00 / 日曜休み、不定休あり
九州ウォーカー編集部
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