独特の味にファン多し!ロングセラー駄菓子「モロッコフルーツヨーグル」の製造工程に密着

関西ウォーカー

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甘酸っぱさと独特の舌触りに幼いころの思い出が甦るプチサイズの名作!「モロッコフルーツヨーグル」。人気の秘密と知られざる製造工程をご紹介!<※情報は関西ウォーカー(2016年10月11日発売号)より>

「モロッコフルーツヨーグル」(1個21円 ※参考価格)


「モロッコフルーツヨーグル」(1個21円 ※参考価格)。数多くの駄菓子のなかでも、独特の甘酸っぱさは、子供心にも記憶に残る味わい。砂糖の再結晶化によるザラッとした食感や、ふたの裏に書かれた“あたり・はずれ”にも心が躍る。

知られざる製造工程を紹介!


【写真を見る】昔ながらの分銅秤で原料を計量/「モロッコフルーツヨーグル」


<1>昔ながらの分銅秤で原料を計量。固まりの2種類の植物性油脂を分銅秤で計量。砂糖、酸味料など調味料を湯に溶かして混ぜ、空気を抱き込ませながら約15分撹拌。

ホイップ状のクリームを充填機へ/「モロッコフルーツヨーグル」


<2>ホイップ状のクリームを充填機へ。混ぜ終えたクリームをドラムにかき出して、ポンプを使って充填機に送る。容器の不具合をチェックしながら充填ラインにセットする。

5列に並び色違いのふたで密封/「モロッコフルーツヨーグル」


<3>5列に並び色違いのふたで密封。クリームを詰めた容器にふたを仮どめしてから、熱で圧着して密封する。ラインは5列に分かれ、それぞれ異なる色のふたを付ける。

数を確認しつつ職人技で箱詰め/「モロッコフルーツヨーグル」


<4>数を確認しつつ職人技で箱詰め。5列で流れてくる容器を専用のトレーにのせ換え、数を確認しながら手作業で箱詰め。1箱分の量を正確に詰める作業は職人技。

「モロッコフルーツヨーグル」ヒットの裏側


年間製造量は機械化してから増え「約1000万個」。最高2500万個を出荷した年も!東京の駄菓子店から人気が広まり、最盛期は全国で「10社」、同様の商品が登場。

オリジナルの充填機を開発後は、製造量が約4倍にアップ!/「モロッコフルーツヨーグル」


当初は絞り袋で充填していたが、オリジナルの充填機を開発後は、製造量が約4倍にアップ!

ゾウのマークは、子供たちが強く、優しく、たくましく育ってほしいとの願いを表現したもの/「モロッコフルーツヨーグル」


ゾウのマークは、子供たちが強く、優しく、たくましく育ってほしいとの願いを表現したもの。

さわやかな甘酸っぱさでファンが続出!


甘い駄菓子が多いなか、さわやかな甘酸っぱさで一線を画すモロッコフルーツヨーグル。木のスプーンで最後まできれいにすくえず、指を使って夢中で食べた思い出を持つ人も多いのでは?チョコレート菓子の製造も手がけていたサンヨー製菓が、「チョコの売上が減る夏向けに、さっぱりとしたヨーグルト風のお菓子を」と、1961年に発売。容器の形も当時瓶入りだったヨーグルトを模したものに。とはいえ、製法はホイップクリームと同じで、作りたてはふんわりなめらか。時間と共に砂糖が再結晶して舌触りが少々ザラッとするが、その独特の食感さえ魅力となって全国で好評を博した。なかには、10個ほどのヨーグルを取り出してパンに塗って食べるという熱烈なファンも。

サンヨー製菓株式会社/「モロッコフルーツヨーグル」


一時は同じ商品が全国で作られたが、“元祖ヨーグル”の存在感は揺るぎない。ちなみに名前に冠した“モロッコ”とは、ヨーグルト発祥地の一つとして初代が選んだものだとか。心ひかれる不思議な響きも忘れがたい、駄菓子界の名作だ。

「長年、駄菓子屋さんで親しまれ、現在も松屋町の問屋から全国に出荷されています。長年のファンの提案で実現した、40g入りの大きいサイズも好評です」と、生産部次長の戸田和彦さん。

■サンヨー製菓株式会社<住所:大阪市西成区橘1-12-24 電話:06-6658-7789 創業:1959年 社長:池田光隆 事業内容:菓子の製造、製菓機械の製作、販売 従業員数:10名(2016年現在)>【関西ウォーカー編集部】

編集部

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