【Jリーグ】復帰の大久保嘉人や移籍の齋藤 学に大歓声!2018川崎フロンターレ新体制発表会完全レポート
横浜ウォーカー

第1部は音楽と映像を絡めたフロンターレらしいにぎやかな発表会見
昨年J1リーグで初優勝を果たし、悲願のタイトル奪取を果たした川崎フロンターレ。さらなる飛躍に期待するファンの熱気の中、2018年の新体制発表会見が1月21日に行われた。場所は2017年10月にオープンした川崎の新しいランドマークでもある「カルッツかわさき」だ。


毎回多くのファン・サポーターが見守る中で行われる新体制発表会見。今年は、開場時間前には会場の前で横浜F・マリノスから移籍してきた齋藤 学選手への歓迎メッセージを応援幕に書くなど、早くも盛り上がっていた。
新体制発表会見は、「映像のまち・かわさき」「音楽のまち・かわさき」という川崎を代表するエンターテインメントも取り入れて進行。映像では、4つの物語を発表会で4回に分けて放映され、さまざまな悩みや現実社会の厳しさなどを持っている3人が、希望や憧れの象徴である川崎フロンターレの試合を見に行くというストーリーになっている。1話目ではどういう話なのかわからずに戸惑っているファンも多い中、最後の第4話が終わると多くの拍手が鳴り響いた。

また音楽に関しては、第1部でまずは「洗足学園音楽大学」が演奏を披露。「アテンションファンファーレ」から「バスケットケース」とファンにもおなじみのノリのよい曲で会場を沸かす。また途中からはアニソン歌手のTRUEも登場し、「洗足学園音楽大学」が演奏で参加しているアニメ「輝け!ユーフォニアム」から「ドリーム ソリスター」と「サウンド・スケープ」を、アニメの映像と共にTRUEが伸びやかなボーカルで歌い上げるアニメファンにはたまらない光景も繰り広げられた。

次に登場したのは「昭和音楽大学」。オープニングのどん帳が上がると、そこにはドラムに座った「ふろん太」が! 会場からもどよめきと歓声が上がる中、「ふろん太」の巧みなドラムソロから、「Sing Sing Sing」を演奏。「ふろん太」が退場したあともジャズの名曲などを披露し、楽しい雰囲気になった。
後半は新体制発表会見!新加入選手の登場や新ユニフォームの発表、コスプレも!?

第2部は福田紀彦川崎市長や藁科義弘(わらしなよしひろ)球団社長が登壇し、フロンターレの応援コメントや、フロンターレの活動方針などを伝えた。その中で、藁科球団社長からは今年のクラブキャッチフレーズ「Go Sensational!(ゴー・センセーショナル!)」が発表された。チーム、ファン・サポーター、スポンサー、地域のすべてが共鳴し合い一体となって日本やアジア、世界でセンセーション(衝撃)を起こしていこうという思いが込められている。昨年のリーグ戦優勝だけに満足せずに、ACLやルヴァンカップ、天皇杯などもすべて勝つという球団の意思が表れているようだ。

藁科球団社長の話が終わると、鬼木 達(おにきとおる)監督に続いて、いよいよ新加入選手が登場。客席中段にある扉から一人ずつ客席の中を通ってステージへ登場する構成。特に横浜F・マリノスから電撃移籍してきた齋藤 学選手の名前が呼ばれると、この日最も大きな歓声が沸き上がった。サポーターからも大きな期待をされているということを本人も実感したに違いない。

最後に登場したのは大久保嘉人選手。今年「FIFAワールドカップ ロシア」が行われるということで、ロシアを代表する民芸品のマトリョーシカ人形をモチーフにした大久保選手のイラストが描かれた人形が舞台に現れた。何個か人形が外されていくと、昨年在籍したFC東京のユニフォームを着た大久保選手のイラストが現れると会場のファン・サポーターからは大ブーイング。その直後にその人形の中から大久保嘉人選手本人が登場すると、大歓声に変わった。会場からは「おかえり~」という温かい声も上がり、やはりフロンターレには欠かせない存在なんだと多くの人が思った瞬間であった。

全員が舞台に集合すると、一人ずつファン・サポーターへのあいさつを行った。中でも、モンテディオ山形から移籍してきた鈴木雄斗選手のキャラが大爆発!まずは、すでに同じ名前の武岡優斗選手がいることで、選手や監督からもいろいろと言われてきた「ゆうと問題」に終止符が打たれたことを報告。ある日の練習前にパパイヤ(鈴木)だとかいろいろと案が出たが「ラルフ」になったと話すと会場からは大きな拍手が。また、フロンターレから昨年の12月24日に入団の話が来たそうで、その時は二俣川に免許の更新に来ていたが、フロンターレからの電話を受けてからは講習なのに手の震えは止まらずに、また彼女もいないが、「あー、こんなクリスマスだったらすごい幸せだ!」とその時の心境を暴露。すると会場は大爆笑に包まれた。そしてこれまでの自分のサッカー人生の話をし、このチームにかける意気込みなどを語ったが、あまりにも話が長すぎて、そのあとに話す下田北斗選手や赤崎秀平選手、齋藤 学選手らにイジられる結果に。ただ、この長~いコメントでフロンターレのファン・サポーターの心はガシっと鷲づかみにしたはずだ。

注目の齋藤 学選手は「まさか自分がこのユニフォームを着るとは思わなかった。大きなケガをしているのにオファーをもらったことはうれしかったし、このチームで4冠を目指したい」と宣言。また出戻りの形となった大久保嘉人選手は「去年、ちょっと移籍してまして…」と話すと会場は大爆笑に。その後「フロンターレの試合はほぼ全試合見てましたが、外から見て思ったのは、やはり自分はフロンターレが好きなんだなと感じたし、自分もタイトルを取りたいです」とその思いを吐露した。

第3部はスポンサーの紹介。今年から新スポンサーになった「マルコメ」の紹介時には、「マルコメくんオーディション」に子供の時に親が応募をしていたという小林 悠選手がサプライズで登場。「味噌樽開き」や甘酒の贈呈などが行われ、盛り上がった。

また、川崎市に部屋がある大相撲の「中川部屋」が紹介された時には、大久保嘉人選手と齋藤 学選手がちょんまげのカツラをかぶるなど相撲コスプレで登場し、そのまま巨大紙相撲大会を行った。試合は始まってすぐに大久保嘉人選手の力士が倒れ、齋藤 学選手が勝つなど温かなムードに。その後の取材の中で齋藤 学選手は「数日前に軽くこういうことをしますという話はあったが、まさかカツラをかぶったりするとは思わなかった(苦笑)。でも、これでこれからは思い切ってできます(笑)」と早くもフロンターレ色に染まった様子。

楽しいスポンサー紹介のあとは、新背番号の発表と新ユニフォーム、ユニフォームスポンサーの発表へ。2001年から2010年にかけて使われた懐かしの水色と黒のツートンカラーのホームモデルなどを紹介し、選手が実際に着用して登場した。


楽しい新入団選手発表会見もいよいよフィナーレ。締めの挨拶に登壇したのは、この新入団発表会見を生放送していた「ニコニコ生放送」に出演しいた中村憲剛選手。優勝をした昨年の喜びや今年にかける意気込みなどを話すと、ファン・サポーターから大きな拍手が。


新体制発表会が終わると、最後はプレミアムシートに座っていたファン・サポーターとのハイタッチ会に。ファン・サポーターから「頑張って」や「頼むよ」など声をかけられるたびに、新加入の選手たちが笑顔で応えていた様子が印象的だった。

川崎フロンターレらしい、ファン・サポーターの熱気と、ユニークなアイデアで盛り上がった「2018川崎フロンターレ新体制発表会見」。
まずは、2月10日(土)に「FUJI XEROX SUPER CUP」で天皇杯王者のセレッソ大阪と頂上決戦をし、2月13日(火)、20日(火)には「ACLグループステージ」、そして2月25日(日)は「J1リーグ」の開幕となるジュビロ磐田戦と、チャンピオンチームらしくハードな試合日程が続く。多くの選手が口にしていた「4冠」へ向けて、川崎フロンターレの新たなチャレンジが始まる。
【選手の新背番号】
<GK>
1 チョン ソンリョン
24 安藤駿介
30 新井章太
31 ポープ ウィリアム
<DF>
2 登里享平
3 奈良竜樹
7 車屋紳太郎
17 武岡優斗
18 エウシーニョ
23 エドゥアルド
26 タビナス ジェファーソン
29 舞行龍 ジェームズ
<MF>
5 谷口彰悟
6 田坂祐介
8 阿部浩之
10 大島僚太
14 中村憲剛
16 長谷川竜也
19 森谷賢太郎
21 エドゥアルド ネット
22 下田北斗(新加入)
25 守田英正(新加入)
27 鈴木雄斗(新加入)
28 脇坂泰斗(新加入)
32 田中 碧
37 齋藤 学(新加入)
41 家長昭博
<FW>
4 大久保嘉人(新加入)
9 赤崎秀平(新加入)
11 小林 悠
20 知念 慶
【横浜ウォーカー】
【取材・文=瀧本充広】
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