町家宿が続々誕生!今注目のおこもりスタイル は「京の町家で暮らすように泊まる」
関西ウォーカー
昨年から増えている京町家の宿。多くの観光客を魅了している最近話題の一棟貸しの魅力を、実際に宿泊して体験してみた。

京都・東山にあるモダンな空間の町家宿で宿泊体験

京町家をリノベートした一棟貸しの宿泊施設が、昨年から増えている。観光客の急増でさまざまな宿泊施設が増えるなか、町家を借り切って自由気ままに宿泊ができるスタイルが個性的だと、ブームに火が付いたそう。そんな町家の一棟貸しのスタイルは外国人観光客からも人気を集めていて、どこの町家宿も予約でいっぱい。
この真の魅力を探るべく、昨年のオープン以来高評価を得ている「月亭」(京都市)で、町家宿の魅力をたっぷりと体験してみた。

観光地からも程近い東山にある「月亭」は、八坂通と松原通の間にあり、静かな住宅街の中に溶け込みながらひっそりと存在している。

中に入ると、玄関からアプローチが細長く続き、町家らしい「うなぎの寝床」の造りを体感できるのが魅力だ。縁側のある風景や坪庭を眺め、天井の高さを感じられる吹き抜け、その上にある2階の踊り場など、町家の造りをじっくりと観察してみよう。

きっと、木のぬくもりに包まれた心地いい空間に、心が和らいでいくはず。

そんな落ち着いた町家ならではの空間と、リノベートされて現代風のインテリアとなったモダンな空間が融合され、「月亭」は訪れた人が心休まる場所となっている。
「京の台所」の錦市場へと町歩きをしながら夕食探し

ここの自慢のひとつが、広々としていて、調理がしやすいカウンター付きのキッチン。食器や調理器具も豊富にそろっているので、料理を作って友人に振る舞ったり、ホームパーティ感覚で、みんなで一緒にごはんを作って楽しむのもいいかも知れない。

でも、せっかく京都に訪れたのなら、地元の人々の暮らしが感じられる商店街で、京野菜など地元の素材を使ったおばんざいを味わいながら、京都をもっと楽しみたい。そう考え、今回はチェックイン前に買い出しを。四条通から1本北にある錦小路通に400mほど続く「京の台所」こと、錦市場へ。
一日中大にぎわいの錦市場は、京都の人々の生活の一部。ここで万願寺とうがらしや湯葉やミョウガなど、京都の素材を使ったおばんざいをたくさん買って行った。宿までは烏丸、河原町、祇園と町歩きを満喫しながら訪れたい。買ってきたおばんざいは彩りよく盛り付けて、ダイニングカウンターで堪能しよう。

友達とシェアしながら楽しく京町家で食べるおばんざいは、格別の味わい。食後には、お茶を飲みながらゆったりとリビングで過ごそう。一棟貸しなので、夜遅くまでおしゃべりしても平気。こうして気兼ねなく盛り上がって楽しめるのも魅力だ。
温かな町家の空間で昔の暮らしに思いを巡らす

設備はどれも清潔感にあふれていて快適。そんな快適さの中にも、町家そのものの意匠にじっくり触れ、そこでの暮らしに思いをはせてみる。ちょっぴり京都の人になった気分で一日を過ごしてみると、京の町がいつもと違って見えてくるかも。それが暮らすように泊まってみることの一番のおもしろさなのかも知れない。
「月亭」住所:京都市東山区月輪町96-14 電話:075-632-9711 宿泊料:31,000円〜(最大5人) 休み:なし 駐車場:なし【関西ウォーカー編集部】
森田周子
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