スケート界の救世主!?氷を使わないスケートリンクって?

東京ウォーカー

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フィギアスケート人気とは逆に、全国的にスケートリンクの閉鎖が相次いでいる昨今。その大きな要因は、年間4000万円〜5000万円かかるといわれるリンクのメンテナンス費用だ。だが、ことしに入り、“氷を使わない”ことでこの問題を解決したリンクが登場した。

「5月にスペインの会社から輸入販売することを発表して以来問い合わせが相次ぎ、この冬様々なイベントにスケートリンクをレンタルすることになりました。基本的にはプラスチックの板の上にワックスで加工するだけなので、従来のように製氷機で大掛かりに整理する手間も省けて、メンテナンスも非常に楽なんです」と語るのは、プラスティック(樹脂製)スケートリンク“エクストラアイス”の輸入販売元・アストロの加田和男さん。このリンク、費用が従来の1/3程度で済むことから、ヨーロッパではスペインを中心に、約50か所で展開されているとのこと。都内でも12/5(金)にオープンの日比谷パティオで、09年1/4(日)まで期間限定でこのスケートリンクを使用するという。

とくれば、気になるのはそのすべり心地だろう。9/20に日本で初めて常設のエクストラアイスを導入した、静岡県御殿場の複合施設「時の栖(ときのすみか)」に聞いてみた。

「オープニングセレモニーでお越しいただいた荒川静香さんらプロスケーターの方は、やはり氷との違和感を感じたようです。ですが、摩擦抵抗が氷よりも強いので、初心者には滑りやすく、お子さんやお年寄りにはより馴染みやすくなっております」(広報・阿山恭弘さん)

なるほど。スケート初心者にとっては従来のものよりもとっつきやすいようだ。滑る際の力配分が容易で(その分、転ぶと衝撃もある)、表面に塗られたワックスも、ベトつく感じではなくサラサラしているという。練習場の確保が難しいプロスケーターやアイスホッケーの練習場にもできるということで、日本のスケート競技人口のすそ野の拡大も期待される。現にららぽーと豊洲には12/20(土)〜23(祝)に12歳以下限定のプラスティックスケートリンクがお目見えする。

さらに意外なメリットもある。「スケートリンクの製氷の際には年間で約1000tのCO2が発生します。プラスティックならそれが一切かからずに、エコ的な観点からも注目されています」(加田さん)と環境面への貢献も大きいのだ。年末に日比谷や豊洲に登場するこのスケートリンク。今後単なる一過性の話題ではなく、定着することができるのか、行方が注目される。【東京ウォーカー/中道圭吾】

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