“脱・百貨店”化でこの春デパートが変わる!ファストファッション続々進出
東京ウォーカー(全国版)
ファストファッションの「ユニクロ」が、4月23日(金)にタカシマヤタイムズスクエア(東京都渋谷区)にオープンすることが、3月23日に発表された。今年に入り3月3日に東武百貨店池袋店に「ZARA」がオープン、4月には松坂屋銀座店に「フォーエバー21」が出店するなど、ファストファッションが次々と百貨店に進出。不況にあえぐ百貨店がハイブランドからファストファッションへシフトし、従来の百貨店のイメージからの脱却が進んでいるようだ。
日本百貨店協会が3月に発表した2月の全国百貨店売上高は−5.4%で、これは24か月連続マイナスとなる。今年に入ってすでに伊勢丹吉祥寺店(東京都武蔵野市)が閉鎖し、西武有楽町店(東京都千代田区)や四条河原町阪急(京都市中京区)なども次々と年内の閉鎖が決定。百貨店の低迷が目に見えた形となっている。
4月29日(祝・木)にアメリカのファストファッションブランド「フォーエバー21」がオープンするのは松坂屋銀座店。フォーエバー21は1〜5階を占める約930坪という大規模店で、アジア初の旗艦店となり、日本初のキッズを含むフルラインで展開する。百貨店側はこれを機に従来希薄だったヤング層向けの商品や価格帯の見直しを行いたいと発表。大丸松坂屋百貨店は百貨店の再生に向け、“大衆性”を基本とした戦略を広げて“新百貨店モデル”の構築に取り組むとし、4月22日(土)にリニューアルオープンする大丸京都店でも20〜30代向けのファッションと雑貨のブランドゾーン「うふふガールズ」を展開し、百貨店離れの傾向がある若者の顧客の取り込みに挑む。
一方で今回、タカシマヤタイムズスクエアに出店するユニクロは売り場面積が約581坪あり、近隣にある売り場面積580坪の「ユニクロ新宿西口店」と同じく都内最大級の規模。ジル・サンダー氏とのコラボライン「+J」もフルラインナップでそろう。タカシマヤタイムズスクエアは、地下1〜地上11階に高島屋新宿店が入店するビルで、ユニクロはその12階にオープン。また、ファストファッション以外にも料理教室のABCクッキングスタジオやフィットネスクラブ、ティースケアサロンなどが出店するとあり、幅広い客層で集客を高めることが狙いのようだ。
ファストファッションの波が百貨店に及ぶことで、ファッションビルなど商業施設との境も希薄になっていくようにも思われる。かつては屋上遊園地やレストランなど家族の憩いの場でもあった百貨店。時代の波に飲まれていく姿はさびしくもあるが、生き残りをかけた新生・百貨店がどのように人々に受け入れられていくのか注目したい。【東京ウォーカー】
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