【たかつきDAYS】フォトジェニックな高槻めぐり。

関西ウォーカー

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 大阪と京都の中間に位置する高槻市。ベッドタウンとして人気のまちでありながら自然豊かな場所としても知られる。今回はそんな高槻を、3人の写真家たちに切り撮ってもらい、このまちの新たな一面に迫ってみた。

樫田地区の森林には、針葉樹が並ぶ/撮影場所:里山農園かしふね(大字田能)竹村麻紀子


2017年12月に開通した新名神高速道路の高槻JCT・IC/撮影場所:高槻市公園墓地小林哲朗


写真家・竹村麻紀子の切り撮る高槻


ファッション、ビューティの撮影を中心に活躍し、近年は旅ものや家族写真も多く手掛けている写真家・竹村麻紀子さん。2017年8月号より高槻市広報誌「たかつきDAYS」のメインビジュアルも担当している。

―― 撮影に関するこだわりやスタンスを教えてください。

「一番こだわっているのは光です。今回の撮影場所として、以前のロケで印象的な光が射し込んでいた樫田地区の森林を選びました。あとは決め込みすぎず予定調和じゃないことが、結果的にいい写真につながるような気がします」

―― 広報誌「たかつきDAYS」で高槻を撮影されてきて、どんな感想をお持ちですか?

「私は三島郡島本町で生まれ育ち、高槻は身近でほぼ地元だと思っています。それでも高槻がこんなにも自然豊かな所だとは知りませんでした。今回の作品はまちでは撮らずに自然の色をテーマにしましたが、さらにその中にモデルを入れることに。自然とモデルの良さを共存させることは容易ではありませんが、条件がそろえばお互いが生きてくることもあります」

●まっすぐな針葉樹から射し込む、神秘的な光 ~樫田地区の森林~

針葉樹の森林に神秘的な光が射し込む/撮影場所:里山農園かしふね(大字田能)竹村麻紀子


「以前の『たかつきDAYS』の取材で初めて訪れた場所だったのですが、まっすぐな森林の美しさ、光の射し込み方に心を奪われました。今回の撮影では雲が多くて思うような光がなかなか入ってくれず苦労しましたが、最終的にはうまくモデルの雰囲気とマッチしたと思います」

●静寂と清流が心を打つ、関西随一の渓谷美 ~摂津峡~

摂津峡の水面に雲がきれいに映り込む/撮影場所:摂津峡竹村麻紀子


「摂津峡は個人的にも好きな場所ですが、今回は事前にどんな写真にするか決め込まず撮影することに。水辺に降りると雲が多く出てきて光量に不安がありましたが、逆に水面に映り込む雲がキレイだったので、そのままシャッターを切りました」

黄金色の草木とモデルの雰囲気がマッチ/撮影場所:摂津峡竹村麻紀子


「同じく摂津峡には、秋冬らしさを感じる枯れ色の草木が茂っていて、それが思いのほか写真にうまくハマりました。樫田地区では森林の『緑』、摂津峡では水辺の『青』と草木の『黄』と、自然の色を撮り分けできたと思います」

写真家・小林哲朗の切り撮る高槻


写真家・小林哲朗さんの主な被写体は工場、巨大建造物、地下空間など。日常に潜む非日常を浮き彫りにする写真で支持を集めていて、近年はドローンによる空撮にも注力している。

―― 撮影に関するこだわりやスタンスを教えてください。

「普段目にする日常を、見方を変えることで非日常のように表現することです。被写体によってカメラやレンズ、時にはドローンなど、どの手法で撮影するかを考えて、その都度ベストなものを選択しています」

―― 一般とは違った特殊な撮影も多くされていますが、その魅力は?

「まだ誰も見たことがなく、撮ったことがない景色を日常に見出す楽しさがあります。常にいろんなものに目を向けていて、被写体を見つけた時のうれしさはひとしお。写真家は写真だけでなく、目の付け所を売る商売でもあります。今回の高槻撮影はあえて前知識を入れすぎないようにして、現場で感じたインプレッションを大切にしながら実施しました」

●巨大構造物、下から見るか?横から見るか? ~新名神高速道路~

新名神高速道路上の橋脚が真っ青な空に映える/撮影場所:新名神高速道路 小林哲朗


「高速道路上で被写体を探しながら歩くという機会はめったにないので(※1)、とても楽しみながらシャッターを切りました。途中で見つけた存在感のある四角いコンクリートの塊(※2)が、雲ひとつない真っ青な空と相まって壮大な雰囲気になりました」※1 開通前に撮影を実施 ※2 高槻~八幡間の2023(平成35)年度開通に備え、すでに建設されている橋脚

●鳥の目で捉える、整然と切り開かれた開発都市 ~日吉台の住宅地~

ドローンで撮影した日吉台の住宅地/撮影場所:日吉台東公園 ※ドローンで西向きに撮影小林哲朗


「住宅地はまさに日常の代表格のような場所。通常の撮影ではその魅力が表現しにくいと思ったので、ドローンを使用しました。上空に飛ばしてみると見たこともない壮大な住宅地が広がっており、思わず『おぉー!』と声が出てしまいました」

●市民に開かれた、パノラマネオン ~日吉台の住宅地~

市民に開放された展望階からの夜景/撮影場所:高槻市役所 総合センター 展望フロア小林哲朗


「高槻市役所の展望台から撮影しました。東西南北の景色が見えるのと、ほどよい高さで夜景と撮影位置が近いのがここの特徴ですね。スマホなどで撮影する場合は、ガラスにレンズ部分をピッタリ付けると写り込みを防げますよ」

写真家・木村華子の“写ルンです”レポート


JR高槻駅のはにたん人形と一緒に。パキッとした強めのフラッシュが“らしい”写り/撮影場所:JR高槻駅木村華子


3人目の写真家は、雑誌から広告まで幅広く撮影を手がけている木村華子さん。「写ルンです」で撮影した写真とエッセイの連載も手掛けている。高槻はほぼ初めてという初心者ながら、写ルンですを片手にナビゲート!

●懐かしいが、新しい!レンズ付きフィルムで散策。

「皆さんは『写ルンです』に代表されるレンズ付きフィルムが、再びブームになっているということをご存知でしょうか? その独特の写りが今では逆に新鮮ということで、若者を中心に人気なんだとか。かく言う私もフィルムを懐かしんで『初心に戻ってみよう!』と気まぐれに手を伸ばしてから、すっかりハマッてしまったタイプです。というわけで、今回は一眼レフカメラではなくレンズ付きフィルムを片手に、高槻をぶらりと散策してみました~」

天気が良く、形象埴輪群からキレイな影が伸びている/撮影場所:今城塚古墳公園木村華子


●そのレトロな写りとまちの雰囲気がマッチ!

芝の緑や空の青もふんわりとした独特の雰囲気に/撮影場所:今城塚古墳公園木村華子


「恥ずかしながら高槻の知識がほぼない状態だったので、まず今城塚古墳公園の復元ハニワの多さに大きな衝撃を受けました。大王のハニワ祭りが再現されているという埴輪祭祀場は、様々なハニワたちが集っていてもはやフィーバー状態…」

光量が少なく、写真の四隅角が暗くなるのも味わい深い/撮影場所:ハニワ工場公園木村華子


「もうひとつ驚いたのが自然とまちの近さ。摂津峡で思いっきりマイナスイオンを浴び、紅葉で目を潤わせてから、車で15分程度でまちなかに戻れるなんて。ついでに商店街で、安くて新鮮な野菜を買い込んじゃったりもして。なんだかとっても得した気分(?)で帰宅し、フィルムを現像して楽しかった1日を振り返って、またひとりニコニコ」

摂津峡の水辺にて。案外ダイナミックな写真も撮れる/撮影場所:摂津峡木村華子


青果店にてパチリ。暗い場所はフラッシュがマスト!/撮影場所:高槻センター街木村華子


「高槻の穏やかな空気感と、ちょっとレトロでチープな雰囲気がマッチした写真を見ていると『やっぱり流行り廃り関係なく、良いものは良いなぁ…。モノも場所も』などと改めて思ったのです。レンズ付きフィルムが今再び見直されていることも、高槻が太古の昔から現代まで多くの人たちの生活拠点であり続けていることも、妙に納得してしまった一日なのでした!」

【関西ウォーカー編集部/PR】

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