「さっぽろ雪まつり」すすきの会場の氷像は職人技だった!
北海道ウォーカー
「さっぽろ雪まつり」は大通公園に雪像が並びますが、すすきの会場には氷像もたくさん並びます。雪像とはまた違う繊細さや美しさが楽しめる氷像。今回は氷像制作まっただ中のすすきの会場に潜入! 夜は23:00まで(最終日は22:00まで)ライトアップされていて、キラキラきれいです。
氷像がずらりと並ぶすすきの会場「すすきのアイスワールド2018」

すすきの会場は2月1日~2日に台座となる氷が搬入され、3日より本格的な彫刻作業が開始されました。制作は「NPO法人 日本氷彫刻会」に所属する方々によって行われます。道路の真ん中で作業しているということもあって、歩行者も思わず立ち止まり写真を撮る姿が多く見られました。

氷像制作は1本縦50センチ、横1メートル、高さ25センチ、重さ135キロもの氷をクレーンで積み上げるところから始まります。設計図を見て必要であればカットし、氷同士を接着させます。氷の配置作業が雪像制作にとても重要。曲がっていたり、氷同士に隙間があったりすると倒壊する恐れがあるので、木に釘を付けた手製のヤスリで氷を平らにしていきます。氷の間に水と雪を入れることにより、氷同士がくっつくんだそうです。
職人技を見た!

氷が積み上げられたところで、設計図を元に下書きをし、チェーンソーで削っていきます。粗削りが終わると、電動ドリルやノミなどで細部の彫刻を行います。

デザインによっては花や模様が氷の中に入ったものも。これは裏側から電動ドリルを入れ、頭の中でイメージしながら花や模様を作るんだそう。1度失敗してしまうと最初からやり直し。長年の技術や勘が問われる職人技の見せ所ですね。しかも氷像制作はマイナス5~6℃が作業しやすい気温だそうで、寒いなか作り上げていくんです。気温が低すぎても、氷が固くなりすぎてしまい大変なんだとか。
この日の会場は氷の積み上げと粗削りのまっただ中。チェーンソーで氷を削ると細かい氷が飛び散り大迫力!使われる道具はチェーンソー、電動ドリル、ノコギリ、ノミなど。チェーンソーと電動ドリルで削り、ノミで細かい部分を彫刻していくそう。

これらは今回お話を伺った横山聡さんが、氷像制作を始めたころから使っている大切な道具たち。横山さんは日本氷彫刻会の札幌支部長。氷彫刻を始めて28年、雪まつりの氷像制作もその頃からたずさわっているそうです。

そうして完成した氷像は、夜にはライトアップされ美しい幻想的な空間へ早変わり。また今年も氷の中に魚やカニなどが入った「氷の水族館」も登場します。

ほかにも氷像に触れられる「ふれあい広場」や、記念撮影スポットも用意されています。ネオンの光の中でキラキラ光る氷像は、すすきの会場ならではの光景です。遅くまでやっているので、大通会場からのハシゴもありですね。
松山典子
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