<福岡酒場放浪記>今宵はカウンターでまったり呑み!オトナが酔える隠れ家店5選

九州ウォーカー

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隠れ家スタンディングで最高の日本酒とワインを「酒場 みんなの黄ちゃん」


警固の裏通りにあるマンションの1室でひっそりと営業する「酒場 みんなの黄ちゃん」(福岡市中央区)。外からは中のようすはうかがい知れず、金庫のようなドアノブの付いたエントランスが印象的だ。

【写真を見る】“黄ちゃん”こと黄 小晃(こう しょうこう)さん。とにかくお酒に詳しく、新たなワイン&日本酒ワールドを広げてくれる


ドアを開けると、店内はスタンディングがメインの小バコで、店主や隣客との距離が近く、まるでワイン屋台のような雰囲気だ。

店内は立ち飲みがメイン。さまざまなクリエーターが描いた壁のイラストもオシャレ


ドリンクは特に定まったメニューはなく、“その日に出合ったワインや日本酒を気ままに楽しむ”をコンセプトに選んだ、ナチュラルワインが並ぶ。「全国地酒」(グラス500円~、3種類テイスティング1000円)、「世界のクラフトジン」(ジントニック850円、ジンソーダorロック800円)、「クラフトビール」(800円)と価格もリーズナブル。

「ひつじやのいぶりがっこ+クリームチーズ」(300円)。白ワインとの相性抜群


そして、優しい笑顔で迎えてくれる女性店主・黄 小晃(こう しょうこう)さんとの会話も楽しんでほしい。“黄ちゃん”の愛称で親しまれる店主は、台湾人とのハーフで関東育ち。福岡に来てからは、薬院「とどろき酒店 薬院stand!」の立ち上げに携わるなど、お酒の知識が豊富なので、イチオシの一杯を聞いてみよう。

[酒場 みんなの黄ちゃん]福岡県福岡市中央区警固1-3-6 警固フラット101 / 17:30~24:00 / 日曜休み、不定休

昭和レトロな日本酒店でほろ酔い「酒肆 ちろり」


戦後すぐ、渡辺通1丁目にできた闇市が前身で、1950(昭和25)年に渡辺通2丁目へと移転した「三角市場」。近年、“細路地の穴場”の雰囲気がウケ、若い客層が増加している。ノスタルジックな木造アーケードには、現在約20店舗が軒を連ね、その一番奥にあるのが、ツウ好みの日本酒の店「酒肆(しゅし) ちろり」(福岡市中央区)だ。

日本酒は一杯486円〜。好きなおちょこを選んで楽しめる


この地の空間に馴染む木目の外壁で、杉玉が置かれた入口から入ると、店内はL字カウンターに7席のみの小バコ店。店主・小吉唯幸さんが優しい笑顔で迎えてくれる。脱サラ後、全国の酒場を飲み歩き、確かな目を培った店主がセレクトした、多彩な日本酒が魅力だ。

上品なカツオダシで仕上げた「深川豆腐」(594円)。「玉カツサンドイッチ」(432円)は、甘めのだし巻き豆腐をカツにしてパンに挟んだもの


「田中六十五」や、大川市若波酒造の純米酒「若波」など、自慢の日本酒は日替りで常時20から25種類を用意。486円から味わえ、好きなおちょこを選べるのもうれしい。19時までは日替りのサービス酒(324円)もある。

三角市場の奥。馴染む木目の外壁、杉玉が置かれた入口が目印


また、「深川豆腐」(594円)や「玉カツサンドイッチ」(432円)、「ざる豆腐の揚げたて厚揚げ」(540円)、「クジラベーコン」(1188円)、「ハモおとし」(864円)など、日本酒をよりおいしく堪能できるおつまみも多数そろえる。

[酒肆 ちろり] 福岡県福岡市中央区渡辺通2-3-32 / 092-771-1339 / 17:00~24:00(LO23:00)、土曜~23:00(LO22:00) / 日曜・祝日休み

あの深夜食堂にも!懐かしい家庭料理が待っている「町屋 あかりや」


女性店主が作る家庭料理を日本酒やナチュラルワインと合わせて楽しめる「町屋 あかりや」(福岡市中央区)。東京・町屋で営んでいた店を移転するかたちで、2016年10月、地下鉄赤坂駅近くにオープンした。

店主・畑麻由子さん(写真右)が優しい笑顔で迎える。日本酒も豊富にそろう


漫画「深夜食堂」の作者・安倍夜郎氏は東京にあった前身店からの常連で、店内には安倍夜郎氏のサインやイラストが飾られている。また、「長イモのソテー」(500円)など同作に登場したメニューもある。

漫画「深夜食堂」にも登場する人気メニュー「長イモのソテー」(500円)。イモの味を活かしたシンプルな味付けでシャキシャキ食感


他にも、「ポテトサラダアンチョビのせ」(500円)や「若どりの唐揚げ山椒風味」(1個300円)など、九州の素材や調味料でやさしい味わいに仕上げた“我が家のおかず”メニューがそろう。さらに、具だくさんの「深夜食堂の豚汁」(大600円、小400円)のご飯セットでガッツリと腹ごしらえもできる。

「若どりの唐揚山椒風味」(1個300円)、「深夜食堂の豚汁」(大600円、小400円)。豚汁は具沢山でつまみにもシメにもいい


店内は吊り下げ照明、木テーブルの温かみのある雰囲気で、料理と合わせ気さくな店主・畑麻由子さんの笑顔にも癒される。料理・接客・空間と“癒し”のある酒場に、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

[ 町屋 あかりや ]福岡県福岡市中央区赤坂1-10-7 スコーレ赤坂1F / 092-781-1388 / 18:00~24:00(LO23:00) / 日曜、祝日休み

隠れ家バルでバスクの料理と酒を満喫「山バスク」


福岡・渡辺通の路地裏にたたずむスペインバル「山バスク」(福岡市中央区)。オープンキッチンスタイルのライブ感あふれる店内では、スペイン・バスク地方で食べられている郷土料理“バスク料理”が味わえる。

肉厚のベーコンを炭火で香ばしく焼く「バントレッシュ」(950円)


料理は、スパニッシュのシェフでもある店主・中村郁雄さんが手がける。豚バラに5種類のスパイスやハーブを包んだ自家製ベーコン「バントレッシュ」(950円)をはじめ、伝統的な煮込み料理「タラのピルピル」(750円)など、豊富なメニューが並ぶ。

ビール界のドンペリを称される「イネディット」(ボトル2160円)や、自然派ワインなども並ぶ


どのメニューもオリーブオイルや塩、スパイスなどをふんだんに使用し、しっかりと味付けをするのが特徴。ビール界のドンペリを称される「イネディット」(ボトル2160円)や、ワイン(グラス各種550円から)など、スペイン産中心にそろえる酒とともに味わうのがおすすめだ。

店内にレンガ造りの炭焼き台や生ハム台などを配し、本場さながらの空間に


店内はコの字型のカウンターが15席で、イスの下に荷物置きや足置きスペースを設けるなど細かい配慮が居心地のよさを感じる。また、2階にある系列のワインバー「FZERAF!(フゼラフ)」も人気。同店とともに夜深い時間まで営業しており、2軒目、3軒目にもぜひ利用したい。

[ 山バスク ]福岡県福岡市中央区渡辺通5-5-3 1F / 092-791-9396 / 17:00~翌2:00 / 火曜休み

ワイン・日本酒×創作イタリアンを満喫「わいんとお酒とお料理 うりぼう」


「けやき通り」から入った路地裏に店を構える、小バコのタベルナ「わいんとお酒とお料理 うりぼう」(福岡市中央区)。世界各国からセレクトしたワインや、ワイングラスで出す小粋なスタイルの日本酒とともに、店主・清水さんが手がける創作イタリアンを堪能できる。

「羽ガツオの炙りカルパッチォ」(650円)。シンプルな味付けで素材の甘味を生かす


酒は約9種類(グラス650円~)を厳選し、内容は日替り。素材のよさを生かした料理との相性を考え、フルーティですっきりとした飲み口のものを中心に置いている。福岡県産の特別純米酒やルーマニア産の赤ワインなど、幅広いラインナップ。

ワイン4種類、日本酒5種類は日替りでそろう


料理は、肉の程よい脂身の甘味とハーブの香りがいい「厳選豚の香草グリル」(200g1200円)や、鮮魚を丸ごと1尾使った「鮮魚のアクアパッツァ」(1.5人前1800円)といったアラカルトが主。どのメニューも塩や、ハーブ、スパイスなどの調味料を最小限に使い、旨味と食感を生かした食材に、ほのかな甘味や酸味、辛味を添えるのがこだわりだ。

店主と語らいながら楽しめるカウンター


おすすめは、常時10種類以上のパスタ麺や旬モノが中心の食材、ソースを組み合わせ、無限大のバリエーションで楽しめる「おまかせスペシャルパスタ」(1200円~、生パスタ1300円~)。ハーフ(700円~)や、大盛り(プラス300円)と量も自由に選べるので、シメのひと皿にもグッド!創作イタリアンとともにマリアージュを楽しんで。

[わいんとお酒とお料理 うりぼう] 福岡県福岡市中央区赤坂3-12-16 / 092-753-9615 / 15:30~翌2:00前後 / 水曜休み

【九州ウォーカー編集部】

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