福山雅治「毎回たこ焼き食べるようになった」 大阪が舞台の映画「マンハント」大阪舞台挨拶

関西ウォーカー

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2月18日(日)大阪で、映画「マンハント」の公開記念舞台挨拶が開催された


「男たちの挽歌」(1986年)、「M:I-2」(2000年)、「レッド・クリフ」(2008年、2009年)など、数々のヒット作を生み出してきた巨匠、ジョン・ウー監督の最新作「マンハント」が、2月9日(金)より公開されている。映画「マンハント」は、高倉健主演の「君よ憤怒(ふんぬ)の河を渉れ」の再映画化。大阪を中心に、オール日本ロケで撮られた作品。大阪で大作が撮られたのは「ブラック・レイン」(1989年)以来、30年振りとなった。

2月18日(日)大阪市北区のTOHOシネマズ梅田にて、公開記念舞台挨拶が開催され、上映後に出演の福山雅治、桜庭ななみが登壇した。

「キャー!」という歓声と、大きな拍手で迎えられた2人。まず福山が、「帰ってまいりました!やっと、この大阪を舞台にした映画『マンハント』、大阪で舞台挨拶をすることができ、そしてこの舞台挨拶が今のところ最後になる予定だということで、嬉しいと同時に、若干寂しさがある、そういう舞台挨拶の時間になります」と第一声。続けて桜庭が、「大阪で撮影して、大阪の作品を今日みなさんにお届けすることができて、とても嬉しいです」と、大阪での舞台挨拶開催を喜んだ。

本作にて、上司と部下を演じた福山雅治と桜庭ななみ


撮影から2年の歳月を経ての公開となったことについて福山は、「撮影時はまだ47歳だったような気がするんですけどね…」と述べ、「もうちょっと早く観られるのかなと思っていたんですけれど…。結構時間掛かったなと思います。自分でも若干忘れているところもあるんですよ」と会場の笑いを誘い、続けて「だからこそっていうのもあるんですけれど、すごく新鮮に見えます。またこの大阪の街でしょ。大阪の街がまたかっこよく映ってはるやないですか!」と関西弁を披露し、観客から拍手が巻き起こった。

大阪の撮影では大勢のボランティアエキストラが参加したことに触れ、福山が「ちょっと質問なんですけれど、『実はこの映画私出ているんですよ!』って方、どの位いらっしゃいますか?」と観客へ投げかけると、「はーい!」と大勢の手が挙がった。その光景を見た福山は、「わぁ!こんなに出演者がいらっしゃる舞台挨拶、なかなか無いですよ。有難うございました」と深々と頭を下げた。

暑い盛りの撮影であったため、ボランティアエキストラに向けて福山からアイスの差し入れがあったことをMCより披露されると、「美味しかったよー!」と客席のあちらこちらから声があがり、福山は「あの伝説の福山アイスのことですか?暑かったんですよ。ものすごく。ずーっと大阪城の近くの橋の上で撮影していたので、これはもう大変だと思って」と、当時を振り返った。

今回初めて本格的なアクション映画に挑戦した福山雅治


本作では英語のセリフがあった福山は、「結構しっかりネイティブの方に付いていただいて、必死にやったんですけれども、もう忘れました」とあっさり。続けて、「水上バイクも免許取ってやりましたし、アクションの殺陣もほぼ初めてだったし、英語の会話もあったりと、正直大変だったんですけど、それが追い込まれることによってしかできない表現というのもあるんだなと改めて思いました」と大変ながらも満足のいく演技となったとコメント。堂島川での水上バイクのシーンについて、「それはそれは、深ーい緑色でした。一応水質を調べたら大丈夫だということだったので、入りました」と実際に川の中へ入ったことを明らかにした。桜庭は、今回刑事役に初挑戦したといい、「本当に福山さんに支えてもらいながら、演じられたかなと思います」と謝辞を述べた。

デビュー当時から度々大阪を訪れているという福山だが、本作の撮影で来阪するようになってから、毎回たこ焼きを食べるようになったという。その理由が自分でもわからないと言いつつ、「もしかして、たこ焼きが進化しました?昔とちょっと違うと思います」と観客に問うと、頷いている人が多数おり、納得した様子。好きなタイプのたこ焼きについては、「外カリッ、中フワッが好きなんです」と述べた。また大阪では、撮影帰りに牛丼屋に行っていたと言い、「松屋さんが美味しくて…ビールが安いんですよ。アサヒスーパードライが小さいコップで150円なんです。それと牛皿と。それで日々楽しかったですよ」と食を堪能していたことを明らかにした。

本作のために福山は水上バイク、桜庭は車の免許を取得。今後挑戦してみたい資格について桜庭は、「語学を勉強しているので、検定のもっと上の方を目指したいです」と述べ、福山は、「水上バイクを1回取っておくと、あとちょっとで船を運転できるようになるんですよ。それはちょっと欲しいなと思います。クルーザーの先端のところで、日焼けみたいな」と笑顔で語るも、実生活では日焼けをしないように心掛けていることを明らかにした。

ジョン・ウー監督について桜庭は、「演出というところでは、一人一人の役者さんの意見を尊重して下さって、結構自由にやらせて下さいました」と語り、続けて「男らしい作品をいっぱい撮られているのですが、現場では意外にも、自分の家で飼っている犬の写真を見て、微笑んでいるような方です」と述べると福山は、「元々すごく穏やかな方なんです。『男たちの挽歌』とかそういう印象があるので、現場でも『カット!』って(強く)言いそうじゃないですか。それがあっさり『カット』とこれくらい(の小さな声)です。すごく優しいです」と、2人とも同じ印象を持っていると述べた。

ジョン・ウー監督の世界に入ったなと実感したことについて福山は、「そりゃハトですよ。ハト感動したー」と感慨深げ。「ハトを飛ばす専門の方、ハト師が香港から来ていらっしゃいました。ちゃんとチャン(・ハンユー)さんと向かい合っているシーンで、2人の間を通すために、その方がハト持って待っていらっしゃるんです。僕は兎に角ハトと映ることが夢だったから、本当に嬉しかったです。『自分おめでとう!』って思います」と興奮気味に語った。完成した作品を観て桜庭は、「アトラクションに乗ったあとの気分になりました。ずっと心臓が飛び跳ねているというか。観ていて、一瞬も目が離せない作品だなと思いました」と笑顔で述べた。

中国語が堪能な桜庭ななみ


共演者との交流について、中国語が得意な桜庭は、チー・ウェイらと女子会を開き、「和食を食べながらお芝居の話をしたり、『次中国に来たら連絡してね!』などと優しく声を掛けていただいたりして、楽しみました」と述べた。一方福山は、「(チャン・ハンユーと)全然会話していません。僕は全然中国語しゃべれないし、チャンさんは全然日本語しゃべれないので…2人で手錠につながれて、じーっと何も言わずいることによって、言葉以上に強い絆を感じました。ちょっと動いただけで、『こっちに動きたいんだな』とかわかるじゃないですか。言葉なんかいらなかったですね。手錠最高でしたよ!」と述べると、桜庭が「現場で、目で会話しているのがすごくわかりましたよ」と、当時の2人の様子を振り返った。

最後に桜庭は、「大阪の撮影で始まり、今日がなんと最後の舞台挨拶となってしまいました。北京や台湾に行かせてもらって、今日で最後ですごく名残惜しいです」と述べ、続けて「そういう意味では、最後の最後まで一日でも多く愛される作品になったらいいなと思います」と作品への想いを語った。福山は「本当に沢山のエキストラの方が参加して下さって、それとロケ地にも協力していただき、本当に大阪あっての映画です。大阪で撮れたこと、本当に良かったと思います。大阪の街並みもそうですし、大阪の人柄、人情も映っていると思います」と感謝の意を述べ、「ベネツィア国際映画祭でも上映されたりと、ジョン・ウー監督の作品は世界中で観られるので、この作品に参加できたこと、大変光栄に思っています」と語った。続けて「今日はご覧になったみなさんばかりなので言いますけれど…」と前置きし、「確かに若干のツッコミどころも、いくつかあることも、もちろん僕もななみさんも、口にこそしないですけれど、あると思います」と正直な感想を吐露。「斎藤工君をもう少し観たかったなとか、後でもう一回出てこないかなとか、あるかもしれませんけれど、そこを含めて非常に楽しめる作品となっています。ジョン・ウー監督がオール日本ロケで、50億ほどの制作費を掛けたこんなスケールの大きいアクション大作が今後作られるかどうかわかりません。そんな奇跡の一作となっていると思います。どうぞ末永くこの作品を愛してやって下さい」とPRし、舞台挨拶は終了した。

関西ウォーカー編集部/南 華凛

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