【とびだせ!!ハマの一番星】vol.15 井納翔一投手
横浜ウォーカー

「打たれても冷静に。番長の教えを後輩たちにマウンドで見せる」
5月5日のヤクルト戦で今季初勝利を完投で飾った井納投手。これで1年目から5年連続の完投勝利を達成。先発投手の球数が100球目安となり、投手分業制が当たり前の時代だけに、中継ぎ陣の負担を減らせる、完投能力の高い投手は、チームにとって大きな存在だ。
「スタミナはアマチュア時代からある方だったと思います。でも“より長いイニングを投げる”という意識を持ったのはプロに入って3~4目からですね。長いシーズンを戦うためには、誰かがそういう役割をしなきゃいけない。僕も5年目ですし、チームのために自分ができることをしていきたい。その一つが、最低でも7~8イニング、できれば完投することだと思っています」
現在31歳、年齢的にも中堅となった。開幕直前に話を聞いた時には“練習やマウンドでの姿で若い投手を引っ張っていけたら”と、熱く語っていた。
「その気持ちはもちろん変わっていません。去年、三浦(大輔)さんに、“ホームランを打たれた時に悔しがる姿を見せるな”と、アドバイスを受けたんです。ローテーション投手はマウンドで感情的な姿を見せてはいけない。野手やチームにも影響を与える存在なんだと。まだ感情が出ちゃう時もあって、三浦さんのようにはなれないんですけれど、その意識だけはしっかり持ってマウンドに上がるようにしています」
そんな井納投手にとってファンの存在はかなり大きいという。
「投手ってマウンドでは孤独と言われますが、そう感じた時は、スタンドをぐるっと見渡すようにするんです。“ああ、自分にはこんなに応援してくれる人たちがいるんだ”って、特にハマスタでは勇気が湧いてくる。本当に感謝しています」
ところで井納投手といえば一風変わった言動で“宇宙人キャラ”として知られるが。
「最初のころは“宇宙人”って言われるのがイヤでした。でも最近は、それで僕やチームに興味を持ってもらえるならいいかなって思っています。変だという自覚ですか? ありますよ。自分で“おかしいよな”って思うこと、ありますから(笑)」
井納投手に聞きました
Q.好きな食べ物は?
A.広島の「一漢」という店のつけ麺。麺物が好きなわけじゃなくて、そこのつけ麺が好き。毎日でも食べたい。
Q.嫌いな食べ物は?
A.焼き魚です。嫌いというより、骨が苦手なんです。家では奥さんが骨を取ってくれることもあります(笑)
Q.休日の過ごし方は?
A.子供と遊んだり、家族との時間を楽しんでいます。遠征が多いので休日くらいは家族と過ごしたいですね。
ただ今ハマってます!

時間があれば「ツムツム」ばかりやってます。
「誰かに薦められたわけではないんですが、最近、ちょっと時間が空けばスマホゲームの『ツムツム』ばかりやってますね。移動時はもちろん、待ち時間とか、家では子供を寝かしつけながらとか。気付いたらハマってました」
「『ツムツム』のおもしろさについてですか? そうですね、うーんと……わかりません!」
井納翔一/投手/#15/1986年東京都生まれ。木更津総合高から上武大、NTT東日本を経て2012年ドラフト3位で入団。1年目から先発ローテーション入りし、14年には11勝を挙げ、オールスターや日米野球代表にも選出。現在5年連続完投勝利中。
(取材・文=小貫正貴、撮影=福岡諒祠)
※「横浜ウォーカー」2017年7月号に掲載

横浜ウォーカー編集部
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