ヒーローショーだけじゃない!東京ドームシティ新施設が好調なワケ

東京ウォーカー

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不安定な景気の影響で、打撃を受けているレジャー事業。東京ドームや「スパ ラクーア」がある東京ドームシティでも、2008年度に比べ入場者数が減り、音楽系ライブやビジネス利用の稼動がややダウンした東京ドームは入場者数が4.0%減、「スパ ラクーア」も9.1%減と、苦戦を強いられている。そんな中で、屋内シアター「シアターGロッソ」の入場者が、前施設「スカイシアター」に比べ25.0%増と好調に推移している。

2009年4月にオープンした同シアターの特徴は、“屋内”であること、“全席前売り指定席”、“AKB48や戦国BASARAの舞台など、ヒーローショー以外の公演ができること”の3点だ。

以前、ヒーローショーなどが行われていた「スカイシアター」は、屋根がなかったため雨天で中止になることもあった。また、自由席だったため、当日は朝早くから場所取りの列ができ、割り込みなどでクレームが来るなど、問題点も多かったという。全天候型・指定席と、観覧環境を変えることで、より来場者を増やし、以前は中止となっていた雨天にも公演を行うことで、入場者の増加につながった。

そして、独特な舞台構造で、ヒーローショー以外の公演を行っているのも、大きな強みだ。こけら落とし公演「侍戦隊シンケンジャーショー」を経て、現在は「天装戦隊ゴセイジャーショー」を行っている同シアター。土・日・祝日と、春休みや夏休みなどの長期休みの期間にヒーローショーを行っているほか、昨年は話題の公演なども多数行った。その中でも特に人気だったのは、AKB48がキャストを務めた「AKB歌劇団」と、ゲームソフトの世界を舞台化した「舞台『戦国BASARA』」の2本。中でも「舞台『戦国BASARA』」は、ほぼ100%に近い券売率を記録し、大成功を収めた。

「従来のシアターはヒーローショー専用に作られ、造作物等も多数あり、それ以外の利用を行える環境にありませんでした。しかし、シアターGロッソではプロジェクターによる映像表現で、造作物をほとんど使わずに演出しているんです。また、ヒーローショーをメインとして作ったシアターのため、舞台構造も立体的。このシアターでしかできない演出が数多くあるのも魅力の1つだと思います」と話すのは、株式会社東京ドーム宣伝広告部の村上さんだ。

客層は公演によってガラリと異なり、ヒーローショーは大人:子供の割合が6:4、女性や女の子は1割程度。AKB48の公演では9割以上が男性、逆にゲームやアニメを題材とした舞台では、9割以上が女性だという。

「今後は、遊園地や食事、買い物など、東京ドームシティ構内の他施設を利用してくれるお客さま向けのイベントを開催していきたいですね。4月の公演では、ご観覧いただいたお客さま全員に遊園地の乗り物チケットが付いてくる舞台を予定しています」と村上さん。好調な「シアターGロッソ」が、ドームシティ全体を好調に変える起爆剤となるのか、今後に注目だ。【東京ウォーカー】

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