関西“駅そば”の元祖「阪急そば」!時代を超えて愛される秘密に迫る
関西ウォーカー
駅の利用客に長年愛され続ける駅ナカの立ち食いそば。なかでも関西駅そばの先駆け、「阪急そば」は時代に合わせて柔軟に変化を続ける元祖駅そば。創業50周年を迎えた老舗の伝統と変革の歴史をひもといてみよう。<※情報は関西ローカル列車ひとり旅(2018年1月29日発売号)より>

創業50周年の関西駅そばの先駆け
1967年4月に阪急電鉄十三駅でスタートした「阪急そば」は、関西の私鉄が駅のホームに設けた初のそば・うどんの店だ。「旨い、早い、安い」のコンセプトのもと、かけそば・うどんが当時40円で提供されるだけでなく、気軽に食べられる立ち食いスタイルも反響を呼び、電車の待ち時間に味わう人が続出。当時は到着した電車にすぐに飛び乗れるよう店にドアがなかったため、器を持ったまま車内に乗り込んで食べる人も…。

「かき揚げそば」(380円)。タマネギ、カボチャ、紅生姜、エビなどが入った具だくさんのかき揚げは低温でじっくり揚げるため、カリッとした仕上がり。そばダシとの相性も抜群。
それからおよそ半世紀が経った2014年10月。いつしか客層が中高年に集中していた状況から脱却を図るべく、「阪急そば若菜」として立ち食いから着席のスタイルへとリニューアル。女性客や若者客を視野に入れ、「ポテソバ」や「かき氷そば」など斬新で話題性のあるオリジナルメニューを考案し、業界に新風を吹かせている。2017年4月に50周年を迎えた「阪急そば」。これからも時代の移り変わりと共に進化をとげ、ニーズに合わせたサービスを提供してくれるはずだ。
十三店ならではのそばも!新たなメニューを生み出し進化
今や全国区となった「ポテソバ」や、十三にちなんで13種類の具材を使った「十三和風ちゃんぽんそば・うどん」に代表されるように、十三店でしか味わえない限定メニューが味わえるのが特徴

2015年の販売以降、瞬く間に全国に浸透した「ポテソバ」(380円)。フライドポテトは別皿で運ばれてくるので、そのまま食べても、ダシに浸してもOK。

「十三和風ちゃんぽんそば・うどん」(560円)は、「十三駅」にちなみ13種類の具材をトッピング。醤油をベースにしたあんかけ仕立てのスープが麺によく絡む。

注文にスピーディに対応できるよう、同時に4、5人前の麺を茹で上げることが可能。毎朝仕込むそば、うどんのダシはサバ節や昆布などの天然素材でとる。

カウンター24席、テーブル8席に加え、立ち食いスペースも3人分残る。返却口付近には、創業から50年の歴史がひと目で振り返れる当時の写真が飾られている。

関西私鉄初の駅なか立ち食いそば店として、十三駅構内に誕生。創業当時はかけそば・うどんが40円で販売され、多くの学生も通っていた。

十割そばやオリジナルメニューを提供する「若菜」は「心地良く、さらにおいしく」がテーマ。
■阪急そば若葉 十三店<住所:阪急十三駅構内 電話:06-6309-5818 時間:7:00~22:00(LO21:30) 休み:なし 席数:32席、スタンディング3人 タバコ:禁煙>【関西ウォーカー編集部】
編集部
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