比江島 慎を見なければならない理由 Go!Go!シーホース vol.18
東海ウォーカー

およそ2週間のブレイクを経て、2018年3月2日(金)よりB.LEAGUE(以下Bリーグ)の第21節が順次行われる。
ところで、「日本のバスケと言えば?」と聞かれたときにイメージするのは誰か。オールドファンは佐古賢一や47歳を迎えてもなお活躍する折茂武彦を挙げるだろう。ただ、大半は田臥勇太の顔と名前を思い浮かべるはず。現在も栃木ブレックスで活躍する田臥選手が、日本のバスケットボールを牽引し、地位向上に貢献してきたのは事実。しかし、時代は変わる。人気と実力を兼ね備えたスターの登場を、私たちはいつの時代も嘱望している。そこで、Bリーグやバスケを知らない方々にも注目してもらいたいのが、シーホース三河の比江島 慎だ。
ブースターから圧倒的な人気を誇る
比江島選手の魅力を三つの視点から伝えていきたい。まずは、ブースター(バスケファン)から支持される選手であること。先日、開催された「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦!!」では2万2000票超を獲得して1位を獲得。端正なマスクと190cmのすらりとしたルックスは、女性から人気を得ているのも頷ける。ただ、比江島選手の魅力は人柄にあると思う。ひょうひょうと受け答えをする姿は、求道者のようなストイックさはなく、一言で言えば「今どきの好青年」に映る。飾らず、照れ屋で、誠実な目で本音を話す。自身の性格について「大雑把」とコメントするように、良い意味で大らか、悪く言えば少し適当な一面を感じさせる。
先日、彼の性格を垣間みるシーンがあった。2018年2月3日に行われた栃木ブレックス戦。竹内公輔選手からシュートブロックを見舞われたとき、試合中にも関わらず笑みを見せた。後に聞くと「先輩ですから」と笑ってごまかしたが、「強い選手や強いチームとやると燃えますね。それは国内外を問わず」と付け加える。熱い気持ちを持ち、負けん気も強いが、コートを離れると親しみやすくて冗談も飛ばすような青年。試合中と普段のギャップが人気の理由に思う。

“比江島ステップ”と評される強烈な個性
プロスポーツ選手には、ファンに認知されるために個性が必要だ。偉大な選手たちは必ず強烈な個を放ってきた。その点、比江島選手は初心者でもそれと分かる個性を備えている。ドリブルにパス、シュート、どれをとっても一級品だが、とりわけ1on1に滅法強い。“比江島ステップ”と評される独特のステップでゴールに切り込む姿は、彼の見せ場でもある。
シーホース三河の試合でも最後の攻撃機会になると、ゴール下をオープンにして比江島選手に1on1をさせるシーンが見受けられる(※アイソレーションと呼ばれる戦術の1つ)。「何を見せてくれるのか」と、ブースターも手に汗を握る瞬間だ。こうした場面、ブースターの期待に応えるように、比江島選手が得点する姿を何度も見て来た。ラスト24秒の1on1。シーホース三河の試合ではそこにも注目してほしい。

日本代表のエースとして追うべき責任
最後に、男子バスケ日本代表のキープレイヤーであること。開催中の「FIBA バスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選」では、比江島 慎を“エース”と呼ぶメディアが大半だった。4戦を終えて日本は未勝利だが、比江島選手は合計74得点を記録。これは得点ランキングでアジア3位(2 月28日現在)の成績で、“エース”の表現に恥じない活躍を見せている。
数年後の日本のバスケ界は、NBA入りが噂されている八村 塁選手(ゴンザガ大)や、中学生ながら日本代表予備登録メンバーに選ばれた田中 力選手(横須賀市立坂本中)など、ニュースターがメディアを騒がせるだろう。だが、今は比江島 慎。“エース”から誰もが知る“スター”へ。名実共に日本のバスケの顔になることを心から期待している。
シックスマン
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