キリン「生茶」の開発者が教える!一味違う緑茶のいれ方
東京ウォーカー(全国版)
緑茶は苦くて渋い飲み物、そう思っている人はいませんか?それが緑茶のよさでもありますが、実はいれ方で違った一面を見せてくれるのです。
編集部にやってきたのは、キリンビバレッジ商品開発研究所で「キリン 生茶」の開発を担当する塚田かおりさん。今回教えてくれるのは“甘みと旨みのバランスが取れた”お茶のいれ方。湯温から注ぎ方まで、ポイントごとに紹介します!

お湯の温度は湯呑みが持てるくらいに
最初のポイントはお湯の温度。沸かしたての熱湯を茶葉に注ぐと、ポリフェノールやカテキンがたくさん出やすく、苦みや渋みを感じやすくなるとのこと。一方、70℃から75℃程度まで冷ましたお湯を使うとそれらの成分が出すぎずバランスの取れた味になるそうです。お湯を注いでも湯呑みを手で持てる程度の温度が目安。お湯は容器から容器へ入れ替えると一度につき約5℃下がるので、湯呑みを複数用意するか、急須と湯呑みの間でお湯を交互に入れ替えるとちょうどいい湯温に調整することができます。
お湯を入れたら静かに30秒
ちょうどいい湯温になったら、急須にお湯を注ぎます。この時のポイントは、お湯の入った急須を動かさず、30秒ほど置いてお茶が出るのを待つこと。お茶を出すのに急須を振る方も多いと思いますが、実は振ってしまうと雑味が出やすくなってしまうのだとか。抽出時間は茶葉の量や濃さに応じて多少前後するので、30秒を目安に好みの時間を見つけてみてください。
注ぐなら最後の一滴まで
お茶がしっかり出たら湯呑みに注ぎますが、注ぐ時は最後の一滴まで残さないのがポイント。一度に複数の湯呑みに注ぐ時は、何回かに分けて回し注ぎすると味や濃さが均一になります。

こだわるなら茶器も茶葉が広がるものを
急須の中には金属の茶こしがついたものも多いですが、味にこだわるなら急須の中に直接茶葉を入れられるものがオススメとのこと。お茶の葉が容器の中に広がった方がより味が出るため、急須に直接フィルターがついたものなどを使うとさらに緑茶の味が引き立ちます。

実際にこのいれ方のお茶と、熱湯を注いだお茶を飲み比べてみましたが、こだわりのいれ方だと同じ茶葉でも口あたりがまろやかになり甘さを感じました。塚田さんによると、こうした味わいをペットボトルのお茶で再現したのが生茶の魅力だと言います。
生茶に使われるのは、藁などの光を遮る覆いをして栽培したかぶせ茶。旨みがより強くなる特徴があるこのかぶせ茶を、セラミックボールミルと呼ばれる粉砕機を使い超微粉砕に。この最新技術と、じっくり時間をかけて低温で抽出することで甘みを引き出す伝統製法を組み合わせることで、独自の軽やかな味わいを生み出しているのだそうです。

3月6日(火)に生茶はパッケージをリニューアルし、ガラスびんをイメージしたより洗練されたデザインに変更されました。ですが、味そのものは2016年の改良から変わらずそのままに。現在の味に自信があるからこそ、コントラストが映えるデザインでより多くの人に手に取ってもらえることを目指したのだそう。家でも外出先でも、一味違うお茶を楽しむ選択岐からは外せません!
国分洋平
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