祖母の言葉に傷つき、父に見放された少女が“家族を捨てる”決断に至るまで…胸を揺さぶるラストに共感続々【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
子供に無関心な父親と「臭い」「ゴミだと思った」など毒しか発しない祖母に育てられた主人公が、自分のために家族と決別するまでを描く漫画家 小野寺こころ(
@onoderaKOKORO8
)さんの「だんしゃり」に、7万いいねと1.2万リツイートがついている。今回は、本作を描いた背景など、制作への思いを小野寺こころさんにインタビューした。
執筆よりも、トラウマや嫌な記憶と向き合うことに苦労した
「親に読まれたら苦い顔されるんだろうなぁ、って感じです」――そう語るのは、作者の小野寺こころさん。本作「だんしゃり」には、実体験をもとにしたからこその痛みや息苦しさが色濃くにじんでいる。
しょうこは祖母と父親との三人暮らし。祖母からは「部屋が臭い」「体が匂う」と心を刺すような言葉を浴びせられ続けてきた。部屋に置かれたものは、しょうこにとってどれも大切な存在である。しかし祖母は、それらを「いらないもの」と切り捨て、散らかった部屋に紛れて盗みまで繰り返す。
そのことで口論になっても、父親は「どうせ全部がらくたやろ。片付けろ!」と怒鳴るばかりだった。味方のいない環境で、少女は次第に追い詰められていく。そうした状況で、先輩からもらったお土産まで奪われたことで、しょうこはついに限界を迎える。そして、すべてを捨てて新しい一歩を踏み出したラストには、「救われてよかった」という読者の声が寄せられた。
執筆そのものよりも、自身のトラウマや嫌な記憶と向き合うことに苦労したという小野寺さん。「できる範囲で自分に優しくしようとはしています」と打ち明けてくれた。
そんな小野寺さんが初めて原稿を完成させたのは高校1年のころ。翌年にはショート漫画を携え、「せっかくやし持っていってみるか〜」という気持ちで京都国際マンガ・アニメフェアの出張編集部へ向かったという。そこで偶然サンデー編集部に持ち込んだことが、漫画家としての第一歩につながった。
重たいテーマを扱いながらも、登場人物の感情を丁寧にすくい上げた本作。この機会にぜひ一度読んでみてほしい。
取材協力:小野寺こころ(@onoderaKOKORO8)
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