【ホラー】深夜の自室で古いラジカセを視聴→呪文のようなノイズ音?断りもなく日常へ侵食してくる怪現象【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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気配を感じて振り返ってそこには何もいない…いや、見えていないだけ?鳩ヶ森(@hatogamori)

鳩ヶ森(@hatogamori)さんは、「第2回朝日ホラーコミック大賞」の漫画部門で大賞を受賞し、現在はpixivで『仮門』を連載中のホラー漫画家だ。「日常に潜む狂気」をコンセプトとする鳩ヶ森さんが、古いラジカセをモチーフにささやかな恐怖を描いた『周波数』を紹介するとともに話を聞いた。


背中に感じる気配とラジカセ

最近では見かけなくなったラジカセがモチーフ。ラジカセの周波数を合わせると聞こえてくるのは…?鳩ヶ森(@hatogamori)

周波数_P02鳩ヶ森(@hatogamori)

周波数_P03鳩ヶ森(@hatogamori)

周波数_P04鳩ヶ森(@hatogamori)


本作のテーマは、子どもが夜の暗い自室で背中に感じる薄ら寒さだという。ひとりでいるときに背後に感じる何者かの気配は、誰もが覚えている感覚だ。鳩ヶ森さんは、当時の気配を思い出してゾッとしてほしいという気持ちを込めたと語る。

モチーフとなったラジカセは、鳩ヶ森さん自身がラジオ好きで思い入れがあるからだ。中学生のころ、夜遅くまで机に向かうために親から古いラジカセを譲り受けた。それをBGMに試験勉強をがんばりなさいということだったのだろうが、全く勉強せずに漫画のネタにできたので結果オーライとしている。

日常に突っ込む恐怖と異形の顔


タイトルの『周波数』は、レトロなラジカセのつまみを回してラジオ局に合わせる作業に由来する。夜通しいじって遊んでいると、たまにノイズに混じって呪文のような意味不明な言葉が聞こえることがあった。今なら外国の放送が混線しているのだとわかるが、子どものころは怪現象そのものであった。そんな音声のように、断りもなく日常にいきなり恐怖が片足を突っ込んでくるような漫画を目指したという。

作画でこだわったのはお化けの顔だ。普段はいわゆる「人怖」ばかり描いており、わかりやすい幽霊や妖怪を描くスキルがなかったため、練習も兼ねて異形のモノの顔を描き込んだ。化け物を恐ろしく描くには目が重要だと思っていたが、意外と歯がポイントなのだと気づいたそうだ。

作中では、火災で一家3人が遺体で見つかったというニュースがラジオから流れ、のちに次女の遺体も見つかったと続報が入る。読者からは「幽霊が出やすいところは周波数19Hz以下が多いらしい」という声も寄せられた。年末年始の夜更かしが増える時期、日常のすぐ隣で息を潜める恐怖を味わってみてはいかがだろうか。

取材協力:鳩ヶ森(@hatogamori)

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