3.11を忘れない。井上和彦ら「声援団」が7年目の震災チャリティーライブ
東京ウォーカー(全国版)
2011年3月11日に発生した東日本大震災から7年。「声援団」が今年もチャリティーライブを行った。

「声援団」とは、井上和彦を中心とする人気声優たちによるユニット。震災から数日後に結成され、3月19日にはYouTubeに動画をアップ、オリジナルソング「君に送る応援歌」を披露した。以来丸7年、“声で支援”をテーマに活動を続け、毎年3月11日にはチャリティーライブを開催している。

彼らの活動の特徴は、決め事を作らないこと。メンバーもそのとき集まれる人ができることをする、という柔軟さ。ステージ内容もライブがメインだったり、トークがメインだったりと変化に富む。そして、今年のチャリティーライブも実に彼ららしい型にはまらないものだった。
まず、会場が昼の部と夜の部で違ったこと。昼の部はライブハウス「代々木Barbara」で開催。メンバーは井上和彦、かないみか、勝杏里のコアメンバーのほか、勝生真沙子、檜山修之、伊藤健太郎、甲斐田裕子、そして初参加となる東地宏樹。

オープニングでまずは楽曲を披露。彼らのライブではお馴染みのナンバーだったが、井上和彦と勝杏里のギターのほか、伊藤健太郎のパーカッション、さらに東地宏樹のハモニカも加わり、かなり本格的なバンド演奏に。そして人気のオーディオドラマ・コーナーでは、昨年新潟で共演も果たした池田真一作のミニドラマが、これまた新鮮な組み合わせで披露された。

昼の部の終演間際にはちょうど震災が発生した14時46分となり、会場全員で黙祷。これまで以上にステージと客席の一体感が強まったライブとなった。

夜の部は場所を移動し「神泉Lantern」にて開催。メンバーは昼の部から勝生真沙子が抜け、初参加となるかかずゆみが登場。さらに、以前から「声援団」ライブに来ていたという演劇集団円の木下浩之、そして音響監督として活躍する久保宗一郎が飛び入り参加。
ステージと客席との境がほとんどない至近距離、しかもお酒を飲みながらライブが観られるということで、会場はオープニングから高い熱気に包まれた。オーディオ・ドラマも昼の部とは違う作品が選ばれ、新作も登場。コントのような楽しい作品から、かかずゆみや東地宏樹が演じ終わったあと感極まるほどの感動作まで揃い、客席を魅了した。
さらにサプライズで、勝杏里と久保宗一郎によるロックンロールナンバーのライブがあり、ますますハイテンションなノリに。ラストの「君に送る応援歌」も会場全員の合唱になった。


「何にも縛られず自由な形だからずっと続けていける」と勝杏里が話せば、「これからも遊びに来てください」とかないみか。「僕たちにできることはとても小さなことだけど、これからもずっと支援を続けていきたい。そして皆に笑顔を届けたい」と団長の井上和彦が語った。「声援団」の活動はこれからもずっと続いていく予定だ。
加藤三津子
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