【全文掲載】知念侑李×中川大志×小松菜奈×三木孝浩監督「坂道のアポロン」福岡舞台挨拶レポート!
九州ウォーカー
映画「坂道のアポロン」公開日の3月10日(土)、福岡・Tジョイ博多にて行われた舞台挨拶に潜入。主演の知念侑李、共演の中川大志 、小松菜奈そして三木孝浩監督が思いを語った。
―――(司会者)まずは初日を迎えてひと言お願いします
知念「福岡のみなさん、こんばんわ。初日から福岡で舞台挨拶ができてとてもうれしく思っています。観てもらったということで……映画、楽しかったと?」
(と、突然の博多弁。湧く客席拍手)

中川「あれ?映画の中でひと言も(知念扮する薫は方言は話さない)……」と中川からツッコミ。
知念「ひと言も。標準語しか喋ってなかったので。だからこそ使いたかった!」
中川「なるほどね」
知念「こうやって心をつかむみたいなね。よかったです」
中川「この映画はもう、九州あっての映画ですので、こうやってまた来れてうれしいです」
小松「たくさんの人に初日から見ていただけてうれしいです」

―――九州あってのとお話がありましたがみなさん、福岡は今までに何度も?
知念「何度も」
中川「僕も何度か」
小松「私は1回来ました」
知念「その1回が(逆に)気になる」
―――福岡の印象は?
知念「やっぱり食事がおいしいですね。食には困らないな」
監督「知念くんは何がおいしかったですか?福岡で」
知念「僕はもつ鍋が好きですね」
(会場、あまり反応がない)
知念「アレ?」
(会場、笑い)
中川「ド定番過ぎて、まあそうだろうという」
知念「もうちょっとひねったやつを。明太子とか」
中川「(笑)。知ってる名物挙げていこう、みたいな」
知念「水たきとか」
中川「食べ物がおいしいというのは本当に共感です」
(ここで隣の知念が小声で)
中川「あ、かわいい女性が多い」
(会場からキャアという声)
知念「もう、思春期なんだからあ」
中川「言わせたんでしょ」
小松「私は食べ物がおいしい」
知念・中川「1回言った。言ったから」
(会場笑い)
小松「私ももつ鍋食べて。本当に(今まで福岡に来たのは)一瞬だったんですけど舞台挨拶で。おすすめなところを教えてもらいたいぐらいです」
三木「今回の映画のメインは佐世保だったんだけど、薫さんのお家は」
知念「あれは福岡で」
三木「撮影したんですよ。柳川のね」
知念「邸宅をお借りして。あの豪華なお家で」
三木「あと商店街は大分・豊後高田だったりとか。劇中に出てきたいろんなピアノとかを福岡で探して持って行ったりしたので、九州、特に、上のほう、お世話になってます」
知念「お世話になってます」
―――実はあのシーンの撮影ってこんなんだったよとか、またはお気に入りのシーンなどを教えてください。
知念「僕は最後のところです。大人になって律っちゃんと二人で教会まで歩いて行くところがあるんですけど、僕が歩いて、律っちゃんが止めるんですよ、薫さんを。その時止める位置が、ちょっとぼこってなったところで。僕、毎回。ちょっと大きくなるという」
中川「目線の高さが」
知念「そこにはこだわりがあって、ね?」
小松「言ってたね」
知念「ちょっとだけ目線が近づくみたいな」
小松「乗れたと思ったらすぐ呼び止めるっていう」
三木「そうだったんだ」
―――監督も知らなかった事実ですか?
三木「小さい橋があってね、あそこの上に乗ってたのは見ましたけど」
中川「そのために盛ったわけではなく」
監督「盛ったのではなく」
知念「いちばん高いところで止めてもらうという。もう一回見ていただいたらもしかしたらわかるかもしれないです」

―――中川さんは?
中川「ジャズバーのシーンですね。外国の方のエキストラさんもたくさんいらっしゃって。どうコニュニケーションを取るかみたいなという感じで。ちょうどハンドスピーナーが流行っていたので通販で知念くんの分も取り寄せて、ハンドスピナープレゼントしたんだよね。それで外国のエキストラのみなさんと一緒にハンドスピナーを回しながら盛り上がって、あの一体感が生まれた。ハンドスピナーのお陰ですね」
知念「外国の方に23歳だって言ったら、びっくりするぐらい驚かれました。16じゃないの?って言われました」
中川「言われてたね」
知念「子どもに見られるんだね」

小松「糸電話のシーン。子役の幸ちゃんがめっちゃくちゃかわいくて。声にもえもえするというか。それに対しての知念くんの答え方、優しさにも癒されました」
知念「めずらしく僕がお兄ちゃんに見えるシーンですよね。いちばん目線が近いというか(笑)」
監督「千太郎が家から教会に行こうとしてるときに、『どんぶり3杯食べとうよ』と。かわい過ぎてあれを着メロにしようかという。
―――お二人は方言はどうでしたか?苦労はなかったですか
小松「私はむちゃくちゃ苦労しました。言えないんだよね」
中川「文化祭のシーンで、舞台の袖で千太郎と話すシーンで、千太郎が『これで終わってもよか』。そしたら菜奈ちゃんが『そいやったら引き受けんかったらよかったとに』と」。
監督「『よかったとに』が言えなかった。よかったとに(⤴︎)とかよかったとに(⤵︎)、とか。だんだんわかんなくなってくるんだよね」
小松「一生言えないフレーズです」
中川「僕も携帯のボイスレコーダーに練習中のやつ残ってたんですけど結構苦労してましたね、最初は」
監督「方言指導の人の録音した音を聞いて練習をする。女の子が方言しゃべるとかわいいですよね」

―――知念さんはそのようすを横で見てどうでしたか
知念「僕から聞いたら上手でしたよ。僕はねそんな習ってないので、何が間違ってるかもわからないので、素敵だな、って思いながら聞いてました」
中川「でも英語の教科書読むとき。授業中に」
知念「(思い出してがっくりした感じで座り込む)あそこ、もう大変でした。難しいね。教科書読みながらさあ、千太郎が声かけてくるそのタイミングにあわせて自分もまたセリフもいわなきゃいけない。一番目、テストだったかわかんないけど。めちゃくちゃ僕、声が裏返ったよね。緊張し過ぎて、転校してきたばっかなのに、教科書がボロボロで。何年使ったんだというぐらい、教科書」

―――最後にメッセージをお願いします。
「みなさん、本日は本当にどうもありがとうございました。とてもみなさんが温かいので緊張せずに舞台挨拶をすることができました。みなさんがとっても、あたたたたかった、あたたたかった(会場笑)
緊張してますね、僕?緊張してないといったのに、(かわいい~)坂道のアポロン、とてもあたたたか、、作品で、アレ?(会場よりがんばれの声)言えない。温かい作品になっておりまして、みなさんまた大切な人と観にきていただければと思います。短い時間ではありましたけど、楽しい時間をありがとうございました。ありがとうございました!(最後大声)」
作品同様、三人の仲の良さで会場を温かい雰囲気に包んだ舞台挨拶だった。
【取材・文=山本陽子、撮影=長崎辰一】
山本陽子
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