厚木市出身! 注目の女性シンガーNakamuraEmiさんが、最新曲&ジモトを語る【後編】

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神奈川県厚木市出身のNakamuraEmi。国内の大型音楽フェスにも多数出演して注目を浴びている(C)撮影=映美


――「NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5」の1曲目の「Don’t(Album mix)」や「かかってこいよ」など含め、いろんなところに広がっている印象があります。

NakamauraEmi そうですね。「Don’t」はTVアニメ(「笑ゥせぇるすまんNEW」)のオープニングテーマで流れていて、観てくださっている方に、またちょっと違う形で届いたなと思いました。「かかってこいよ」(あしたのジョー連載開始50周年記念、TVアニメ「メガロボクス」のエンディングテーマ)は、「あしたのジョー」の血だらけの感じとか、今のアニメにはない生々しさをイメージした時に、すごく自分の歌詞に通じる部分があったので、いい意味で響けばいいなって思っているんですけど。

――ストレートに言葉を投げかけているようにも思ったのですが。NakamauraEmi 実は、投げかけたいという気持ちはほぼなくて……。自分の悩みや自分に対してのことで曲ができるので、本当に申し訳ないんですけど、人のために歌っていなくて、自分のために1曲1曲書いているんです。だから、レコード会社を通して、たくさんの人に聞いてもらうっていうメジャーデビューの際はそこで1番悩みました。でも、私のお客さまっていうのは、自分のために書いた歌詞を自分のために受け止めて聞いてくださってた。「会社に行く時に、この曲を聞いてます」と言ってくださったり。

――そう、代弁してくれてる感じがするんですよね。

NakamauraEmi そうお客様も言ってくれて、自分のために書いた曲だけど、この世界で人に届けられるようにがんばろうって思えましたね。ただ、今回のアルバムの中で「教室」だけは、はじめて人に届けるという意志を入れられた曲です。昨年ラジオ局で、学生さんと話せる機会があって、自分も小学校や中学校のころ、こういう悩みがあったなって思い出して、その時の思いを詰め込みました。何かこう、悩んじゃってる方がいたら、「追いつめられる前に、もっと広い世界があるよ」って、はじめて人に対して思いを書いた。この曲をきいて、そのヒントがどこかにあるといいなって。

――曲づくりのきっかけも広がっているんですね。

NakamauraEmi そうですね。この2年で、出会う人の幅が広がりました。今までは会社の人たちばかりでしたけど、こうして学生さんだったりとか、「N」という曲なんかは、右足を切断して、走り幅跳びのパラアスリート選手になった中西麻耶さんに出会って書いた曲なんです。こうして、取材を受けさせていただくことも今までにない経験で、現在の環境でいただいた新たな出会いから書ける歌詞がいっぱいありますね。そういう、ひとつひとつが、今の自分を作っているので。大事にしていきたいなって。これからもいろんな人に出会って行けるように、がんばりたい。

2016年1月にメジャーデビューして早々、地元厚木が詰まっているという楽曲「YAMABIKO」が話題に(C)撮影=映美


――ちなみに、5曲目の「波を待つのさ」は、具体的に神奈川の海だったりしますか。

NakamuraEmi 湘南だったりしますね(笑)。プロデューサーでギタリストのカワムラヒロシさんがサーフィンによく行かれるんですけど、こんなに朝まで飲んだけど「波のりに行くの?」とか、昼からライブだけど「朝から行ってたんですか!?」とかよくあって。普段は、湘南なんですけど、静岡まで行ってきたとかもあって……何がそうさせるんだろうなって。私たちは、与えられた環境の中で、テレビを観るとかスマホでゲームをやるとかパソコンを使ったりしているわけですけど、自然の環境にはその日によって全然違う波が来て、「今日はここに行って、波にのる」って天気や風向きを読む。そういうのってスゴくステキだし、ひとつひとつ自然界と戦っている人ってすごいなって。それは農家や漁師の方々もそうで、自然界とちゃんと生きている。自分は、便利な世の中に浸かって、五感を感じて生きる楽しさを、忘れているなって。

――大事なことを忘れてしまうって、時代のテーマでもありますね。

NakamuraEmi ホントに。私たちにも残すべきことがあるんじゃないかなって、このアルバムを作りながら思いましたね。私は「YAMABIKO」って曲がデビューつながるきっかけになった曲なんですけど、厚木の人に育ててもらったからこそできた曲で、歌詞はもちろん、ミュージックビデオにも厚木の方々に出演してもらったり、厚木があふれています。そういう原点を大事にして広げていきたいなって思います。

――ツアーもひかえていますね。

NakamuraEmi このアルバムのツアーを回るんですけど、インストアライブがあって、そのあと22ヵ所の全国ツアーを回らせていただきます。昨年はツアー中、反省点が出てきてどんどんライブが変わっていったので、今年もたくさんまわりながら、もっと違うライブを見せられたらなって思います。前半はギターのカワムラさんと2人編成で、後半はバンド編成。ドラムのTOMOさんが入るので厚木ペアで、パーカッションの方も相模原出身なので、神奈川率は結構高いです。がんばってまわってきます!

――最後に、地元のおすすめのスポットを教えていただけますか。

NakamuraEmi みなさん、箱根に行ったりされると思うんですけど、厚木にも「飯山温泉」と「七沢温泉」っていう、すてきな温泉街がありますよと(笑)。自然が豊かで、飯山温泉はこれからの時期だと、桜がきれいなんです。有名人の方々も多く訪れているとか。飯山温泉から、もっと奥に行った七沢温泉は、とにかく御湯がいいと有名なんです! どちらもおすすめです。

2018年3月21日発売の3rdアルバム「NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5」


構成・取材・文=古城久美子 撮影=映美

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