女将さんが愛おしすぎる! 久留米「かわむら食堂」でガッツリ深夜飯
九州ウォーカー
久留米の呑んべえたちが『絶対行ったほうがいい』『気付けば常連になっている』『とにかくすごい』『行ってみればわかる』と口をそろえて激推しする老舗の食堂がある。気さくな女将さんはじめ、地元の人たちの人情にふれられる昭和レトロな大衆食堂「かわむら食堂」(久留米市小頭町)だ。

残さず食べんね! 明日も働くっちゃろうもん!!

かわむら食堂があるのは小頭町公園近く。赤い看板がボワリと浮かび、外観からもディープさがビシバシ伝わってくる。引き戸を開けて入ると、外からうかがい知る印象より店内は広く、照明も明るい。そして、若い客層でにぎわっている!
総菜が並んだL字カウンターの中心で、とにかく元気に話し続けている人が女将の川村則子さん(77歳)だ。客のお腹と心を40年にわたり満たしてきた。

「早い時間はサラリーマン、遅い時間になるにつれクラブ、スナックのお姉ちゃん、続いてホストクラブのお兄ちゃんたちと、文化街界隈で働くいろんな方に来てもらうと。若者に元気をもらいよーとよ」と笑う則子さん。料理の値段の安さ、盛りの良さにも、皆に“お母さん”と慕われる則子さんの優しさを感じる。


チャンポン450円、やきめし450円など、古びた木札に一部のメニューが掲げられているものの、出てくる料理はいわば“なりゆき”。例えばカウンター前のハンバーグを選ぶと、たっぷりの野菜とともにプレートに盛られ、その他小鉢もいろいろ添えて、立派な定食で出てくる。


則子さんがこれでもか! と白飯を盛り付けているところに「もうちょっと少なく…」と言うと、「何言いよーとね! 明日も働くっちゃろうもん!残さず食べんね! (何言ってるの!明日も働くんでしょ!残さず食べなさい!)」と愛情たっぷりで怒られてしまう(笑)。「顔を見て野菜が不足してそうだなと思えばサラダ多めに、肉が好きそうな若いお兄ちゃんだとトンカツも足すし。とにかく、お腹いっぱいならないと力も出んしね」と則子さん。

“なりゆき”の大盛り定食は800円あれば、おつりがくるし、お酒と一品のセンベロ処としても活躍。

呑んべえクチコミ率ナンバーワンのかわむら食堂は、予想以上にローカル度MAX! よりディープな久留米を体感したい人、そして、劇的に満腹になりたい人にオススメだ。ぜひ、お腹を大いにすかせて訪れてもらいたい。
[かわむら食堂]福岡県久留米市小頭町14-24 / 0942-38-9417 / 19:00〜翌3:00 / 不定休
取材・文=上村敏行、撮影=川崎賢大
上村敏行
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