大阪の桜、上から見るか?下から見るか?毛馬桜之宮公園から、現地レポ
関西ウォーカー
大阪のサクラの名所は数々あるが、大川沿いの毛馬桜之宮公園はサクラを上からも下からも楽しめるスポットだ。プレミアムフライデーの3月30日、花見客でにぎわう毛馬桜之宮公園を訪れた。

毛馬桜之宮公園は大川の毛馬洗堰(けまあらいぜき)から天満橋まで大川沿いに延びた広大な公園。ソメイヨシノやヤマザクラ、サトザクラなど約4800本ものサクラが植えられている。京阪や地下鉄谷町線の天満橋、JRの桜ノ宮、大阪城北詰など各所からアクセスが可能だが、今回は淀屋橋から大阪水上バスアクアライナーをチョイスし、OAPまで約20分の船旅を楽しんだ。

水鳥の視点でサクラを愛でる
アクアライナーは客席がほぼ水面の高さと低く、水鳥の視点で岸を見ることができる。つまり、大川沿いのサクラも水鳥の目で鑑賞できるということだ。淀屋橋を出発した船が、天神橋を過ぎると岸辺にサクラ並木が広がり、この季節は息をのむほどだ。同乗の外国人旅行客からは「Oh~」とどよめくような歓声が上がっていた。天満橋を超えてしばらくすると、左手には造幣博物館。今の時期にはまだ桜之宮公園のソメイヨシノしか見えないが、4月中旬ごろになると今度は造幣局の遅咲きのサクラが目を楽しませてくれる。こちらはなんと120種類のサクラがあるそうだ。
閑話休題。
船内から見るサクラは今が盛りの満開。薄ピンクの雲が川を覆うように咲き誇っている。岸に近寄れない分、マッスとしてのサクラの美しさに触れられる。既に散り初めを迎えており、週末には川面に花吹雪が舞いそうだ。

源八橋から天満橋へ桜並木を散策
船を降りたらまずは源八橋から南を見渡す。サクラの薄紅に縁どられた大川は川幅の分空が大きく開け、都会とは思えない開放感だ。OAPと帝国ホテルがアクセントになり、ずっと向こうには小さく大阪城の姿が見える。橋の欄干近くまで花が咲いていてるので、手を伸ばせばサクラに届きそう。これを背景に、自撮りする外国人の姿も多く、橋の上はちょっとしたラッシュアワー並みの混雑。そばには車が走っているので、交通事故にはご注意を。

さて、ここから目指すは天満橋。OAP側の岸を歩いていく。サクラの下にシートを敷いてギターを弾く人や、ベンチでお弁当を食べる人など、思い思いのスタイルで花見を楽しんでいる。川べりのサクラは年季の入った大木のほか、最近植えられた若木も見られる。OAP前の円形広場のシダレザクラは比較的若い木だが、こちらも間もなく満開を迎えそうだ。

広場ではジャグラーがシガーボックスを披露していて、花見客の人たちも、楽しげに拍手を送っていた。
ここから天満橋まではのんびり歩いて20分程度。ひらひら舞い散る花びらや対岸のサクラに目を奪われつつ散歩に興じる。屋台などはなく、むしろお弁当やBBQなど手づくりの花見を楽しむ人が多く、意外に思えた。公園は24時間出入り自由で夜はライトアップもあるので、夜桜で一杯などもなかなかよさげ。

橋とサクラのコラボも見どころ
橋とサクラのコラボも見どころの一つ。なかでも私のおすすめは、天満橋より一つ上流にある川崎橋。人と自転車だけが通れる橋で、中央の塔からケーブルが斜めに伸びて橋を支える斜張橋。三角形の幾何学的で洗練されたデザインの美橋がサクラの中から顔を出す姿は春ならではのフォトスポットだ。

最後は天満橋から西を一望。サクラと中之島の剣先、そして大阪のビル群がそろい、都市らしいサクラ景色を眺められる。
大川沿いのサクラを巡る小さな旅。結局、サクラは上から見ても下から見ても美しいという結論に達したが、花はまさに今が盛り。この週末は絶対に見逃せない!
鳴川和代
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