日本最北の地で力強く「開花」を伝える2代目の桜!
北海道ウォーカー
もう、今年の花見は終わった……という人も多いかもしれませんが、北海道の花見はこれからがシーズン。開花宣言はこれからです。ところで、「標本木」という言葉を聞いたことがありますか? 桜の開花や満開を決めるための指標として、各地の気象台が定めた桜の木のことをいいます。この標本木に5~6輪の花が開くと「開花」、8割以上が開くと報道機関が「満開」と発表します。日本の最北端にある標本木は例年、5月に入ってから開花宣言が……。いったいどんな木なのでしょうか?

それは、稚内市の市街地にある天北緑地の中にありました。この公園、横長におよそ1キロほどの広さで、地元の方がちょっと散策に来るようなところ。芝生の広場や遊具などもあり、のんびりムードが漂います。そんな場所で、2016年から稚内地方気象台の標本木となったのが、エゾヤマザクラです。

ソメイヨシノとは違って、花はおおぶりでピンクがかった色。開花と同時に葉芽も開きだすので、遠目にはキレイなピンク色にならないのですが、厳しい冬を耐えて一気に花も葉も開かせる様子は力強さを感じさせます。

じつはこの標本木、2代目なんだとか。初代は稚内公園の中にあり、樹齢50年を超えて樹勢が衰えてきたために、後継を探していたそうです。そして3年間の観測後、開花日、満開日がほぼ変わらない木を発見。2016年からいまの標準木にバトンタッチされたといういわけです。
最北の地に春を呼ぶ桜の標準木。その仕事を先代から引き継ぎ、花を咲かせるのは例年5月の中旬ごろです。
■住所:稚内市末広3~5丁目 ■連絡先:0162・23・6483(稚内市建設産業部物流港湾課) ■時間:24時間 ■休日:なし ■駐車場:なし
石田直樹
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