作曲家・大野雄二に聞く「角川映画 シネマ・コンサート」
東京ウォーカー(全国版)

私たちが日頃テレビの情報番組やニュースで耳にしている音楽の多くが、映画やドラマ、アニメの音楽だということにお気づきだろうか? 緊迫感のあるシーン、厳粛なシーン、ハッピーなシーン、合わせる音楽で映像の印象は大きく変わる。
日本の映画音楽、アニメ音楽界の中で燦然と輝くヒット曲の作曲家である大野雄二、映画『犬神家の一族』の音楽や、ア二メ『ルパン三世』の音楽は、きっと誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。
その、大野雄二率いる総勢約50人によるスペシャル・オーケストラの演奏が聴けるのが、4月13日(金)、14日(土)、有楽町・東京国際フォーラムで、「角川映画シネマ・コンサート」だ。
今回のシネマ・コンサートをどのようなショーになるのか、大野雄二は次のように語っている。

「映像に音楽を全部合わせるんだったら、映画を観たほうがいい。今回は生演奏なんだから。そこは違う感じにしたい。たとえば曲を演奏しているときに、バックで映画のオムニバス的な映像が流れてもいいし、ジャストで映像に合わせてもいい。その中にアドリブとかが出てくる。それに 2DAYS公演なので、2 日間でまったく同じ内容にはならないと思うよ」 。
続いて注目したいのは、角川映画に欠かせない「テーマソング」のボーカリストの存在だ。3オクターブという驚異的な声域の持ち主であるジョー・山中の歌う、映画『人間の証明』のテーマソング、「人間の証明のテーマ」は、ダイアモンド・ユカイ、ソウルフルな町田義人が歌う『野性の証明』のテーマソング「戦士の休息」は、松崎しげるが歌う。二人をボーカリストに選んだ理由について、大野雄二に訊いてみた。


「松崎さんとは昔、CM の仕事を一緒にやったことがあって、歌声がやっぱり凄かった。町田義人の若い感じとは違うけど、その分“味”があるので、楽曲をどう表現してくれるのか期待している。ダイアモンド・ユカイさんに関しても、彼が「人間の証明のテーマ」を歌ったらどうなるのか。僕自身が聴いてみたいんだよね」。
そして、今回オーケストラのメンバーが発表された。その名も「大野雄二と“SUKE-KIYO”オーケストラ」。大野雄二みずからも、鍵盤奏者として演奏する。大野雄二はこのコンサートのためのオーケストラで、どのような演奏を構想しているのか教えてもらった。
「今回は50人以上のオーケストラが、映像に合わせるので、きっちり譜面は書くけど、譜面を守ってもらいながらも、プレイヤーが遊べる箇所をいっぱい作っておきたい。だって、中心となるメンバーはルパンを演奏している Yuji Ohno & Lupintic Six とそのファミリーだし、みんなと同じことをやるのは嫌いなんだよね」。
ゲストボーカル・松崎しげる、ダイアモンド・ユカイがどんな歌声を聴かせてくれるのか、そして今なお金田一耕助を演じた姿が印象深いスペシャルトークゲストの石坂浩二は、当時の角川映画について、どんな話を聴かせてくれるのか、また司会は、かねてより大野雄二とも親交の深いアナウンサーの土井敏之が務めることが決定した。

映画ファン、音楽ファンとも楽しませてくれるコンサートになることは間違いないだろう。
木内亜里紗
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