2019年末、京都・新風館跡地に「エースホテル」がアジア初進出!デザイン監修は建築家・隈研吾
関西ウォーカー
2016年3月に閉館した京都・烏丸御池の商業施設「新風館」の再開発計画の概要が発表され、世界的ホテルブランド「エースホテル京都」の出店が決定。日本のみならずアジア初となる同ホテルと商業施設との複合型施設として、2019年末の開業を目指す。

大正時代に建てられた烏丸通に面する旧京都中央電話局をベースにした「新風館」は、2001年の開業から京都の学生を中心に賑わいをみせていた商業施設。再開発計画に伴い、2016年3月に惜しまれつつ閉館した。今回の再開発では、旧京都中央電話局部分の建物は残しながらリノベーションする。

烏丸通に面した旧京都中央電話局部分は、1階が商業施設、2階と3階がホテルの客室に。新設部分は、地下1階から地上1階にレストランや物販などのテナントが入り、2階から7階にホテルが入る。地上7階、地下2階、延床面積26000㎡となり、地下2階は地下鉄「烏丸御池」駅直結。新風館のコンセプト「伝統と革新」を継承し「この場所ならではの魅力を持つ、京都のランドマークとなる開発」を新たなコンセプトとして掲げる。

4月6日に開かれた概要発表の記者会見には、NTT都市開発の中川裕社長、エースホテルのブラッド・ウィルソン社長、建築デザインを監修した建築家の隈研吾が出席。NTT都市開発の社長は再開発計画について「街と共生していくような世界に数少ない複合開発の実現を目指す」と意気込みを語った。また、エースホテル京都の出店には「周辺地域の活性化にも寄与できるはず」と期待を込めた。

アメリカとイギリスにある9つのホテルを運営するエースホテルは、ホテルごとに異なったデザインが特徴。革新的なデザインは世界中のホテルに影響を与え、トレンドを生み出し続けている。エースホテルのブラッド・ウィルソン社長は、京都を「歴史、芸術、文化、建築が賞賛される世界有数の都市。創造性の源として多くの文化人を惹きつけてきた」と讃え、「豊かな想像力にあふれる精神を受け継ぎ、京都の文化を育成する場所でありたい」と京都出店の喜びを明かした。

建築デザインは有名建築家・隈研吾が監修。外装デザインは、ルーバーや木組みを多用し、京都の街の景観との調和を意識したイメージに。中庭やパサージュ(商業店舗が並ぶ通路)をつくり「街と建築をシームレスに繋げる」とデザインコンセプトを明かす隈。京都産の材料を積極的に使用する考えも明かし、京都だからこその施設にしたいと語った。

京都の伝統を継承しながら革新的な新しい施設として生まれ変わることで、海外の観光客はもちろん、国内からの集客も目指す。
山根翼
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