連載「関西カレー人(びと)に聞く」第2回:人気イベント『カレー事情聴取』の仕掛け人「油野美術館」佐々木 卓さんインタビュー 新展開イベント「スパイスバル」を始める
関西ウォーカー
関西は今、カレーブームが到来している。そのカレーブームを支えるキーマンにインタビューする「関西カレー人(びと)に聞く!」連載第2回。今回は、多ければ約2000人を集める人気イベント『カレー事情聴取』を始めて5年余り。その仕掛け人である「油野美術館」の佐々木卓さんに『カレー事情聴取』の成り立ちと、今度の展開についてお話しいただきました。

◆『カレー事情聴取』がどういう経緯でイベントが始まって、5年目を迎えたのかを教えていただけますか?
「油野美術館はイベントスペースなのでいろいろなイベントで使っていただくのですが、お客様に出すものがドリンクだけで、食べ物がほとんどなかったんです。だから、『カレーでも出してください』という要望があって。僕自身、全く料理はしないのですが、いろいろ調べながら作って出したら『実は俺も趣味でカレーを作ってるよ』という音楽関係者の方が何人かいて、僕を入れてちょうど5人だったので、試食会をしようということで始めたのが1回目です」
◆そこからはどのように盛り上がっていったんですか?
「最初は日曜の昼だけの開催で、30人くらいでした。でも楽しかったので、3か月に1回はやろうかと言う話になって、徐々にプロの方や、口癖はカレーの三嶋さんにも参加してもらうようになりました。もともと日曜の昼だけだったのを土曜日の夜にも開催するようにしたら一気に人数が増えましたね。スパイスカレーがどっと人気が出たこともあり、10回目になると1,000人を超え、いまは2,000人近くの方にお越しいただいてます。」
◆出店者はどのようにして集めたのですか?
「1回出てもらった方からは『また次回も』という声をわりといただくのですが、 すべて聞いていると同じ店ばかりになってしまうので、全体の1/3ぐらいは初出店のお店にさせてもらってます。10回目まではブース代は無料だったのですが、11回目からは新規で出店される方にはブース代をいただくようになりました」
◆有名店も結たくさん出ていますよね。
「そうなんです。ただ、お客さんがみんな有名店を知っているかといえばそうでなくて、どちらかと言うとお店というよりメニューを目当てにくる方が多いですね。うちのイベントのチラシには、お店の名前だけでなくて当日のメニュー名も記載しています。なので、プロの店もアマチュアの店も関係なく、面白そうなメニューのお店に並ぶ傾向にあります」

◆今後もイベントを盛り上げるために考えていることはありますか?
「『カレー事情聴取』は続けていきますが、それと並行して『カレー事情聴取』の翌週に、スパイスバルというのを始めました。カレーライスとは違う、スパイスを使ったお酒に合う料理を出すイベントです。1店につき料理を3種類まで出せて、その内の1種類がスパイス料理であれば、あとの2種類は何でもいいんです。昼はカレーを出して、夜にスパイス料理を出す店も増えているように、スパイス自体の人気が出てきているのと、お客さんからの要望があったので始めてみようかと。でも本当は、僕が客としても行きたいなと思ったからなんですけどね(笑)」
(終わり)
※本人の希望により顔写真は掲載しておりません。ご了承ください。
<佐々木 卓さんプロフィール>
イベントスペース「油野美術館」オーナー兼、『カレーの事情聴取』主催者。ライブイベント時、ドリンクの提供はあるがフードの提供がなかったので、試行錯誤を重ねてカレーを作って出したことから、バンド仲間でカレーの試食会をしようと第1回『カレーの事情聴取』に発展。
エフィール
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