幕末を着る!ジョン万次郎を着る!
東京ウォーカー
“ジョン万デニム”再現プロジェクト!

先日お伝えした『志国高知 幕末維新博』第二幕の記者発表で、高知県と様々なメーカー、ブランドがコラボする“平成の海援隊プロジェクト”をご紹介した。その一環として、東京原宿の老舗ヴィンテージウェア・ショップBerBerJinが挑んだのが「ジョン万次郎のデニム再現」だ。
ジョン万次郎は幕末の土佐に生まれた漁師。14歳の時に漁に出て遭難し、仲間たちとともに無人島に漂着してサバイバル生活を送った。やがてアメリカの捕鯨船に救助されて渡米。持ち前の好奇心とアグレッシブさから、“ジョン・マン(John Mung)”の愛称でみなに好かれ、特に捕鯨船船長ホイットフィールドには手厚い援助を受けた。彼のおかげで英語・数学・測量などの高等教育を修めた後、日本に帰国し、ペリー来航をはじめとする諸外国との外交に揺れる日本に、「西洋」を教える役割を果たした。
NHK大河『西郷どん』でも注目のジョン万を通信社が熱く語った動画はこちら⇒https://youtu.be/3Vp6U95tmW4

その帰国の前、ジョン万次郎がゴールドラッシュに沸くアメリカ西海岸に渡り、金鉱掘りでひと山当てた話はあまり知られていない。この時ジョン万が着たのが、金鉱採掘者の定番、パンツ・ジャケット・ベストのスリーピースだった。さらに日本に帰る船には、仲間が買った「3ヤードの青いデニム生地」が積み込まれていたという記録も残っている。
今回、BerBerJinが再現に挑むのが、このジョン万次郎のデニムだ。「もしもジョン万がアメリカから持ち帰った“3ヤードの青いデニム生地”を使って、彼が初めて日本に伝えたミシンで、ジーンズの制作を試みたなら……」。
そんなコンセプトの下、BerBerJinのデザイナー藤原裕氏(高知県出身)が再現プロジェクトの監修とデザインを担当。ヴィンテージ・ウェアに定評のあるWARE HOUSEが制作した“ジョン万ジーンズ”が、『志国高知 幕末維新博』第二幕のスタートと同じ、4月21日から限定発売される。
コレクターならずともほしい一本


ジョン万次郎はまた、日本に初めてミシンをもたらした人ともいわれている。万延元年(1860)、徳川幕府が日米修好通商条約の批准書を交換するため、使節を派遣した際、勝海舟や福澤諭吉らと一緒に、ジョン万も通訳として渡米しているのだ。その滞在中に彼が購入し、持ち帰ったミシンこそ、 日本に渡った第1号だという。
今回の再現プロジェクトではここにもこだわって、縫製は一台のミシンで作業することが意識されている。また、ボタンはもちろん当時のように鉄製で、エイジングを重ねたサビ具合を楽しめる。クラシカルなだけでなく、実は後ろの左側に隠しポケットを配置。見た目のラインを保ちつつ、使い心地もないがしろにしない藤原氏のこだわりを感じる。鹿皮のラベルパッチに、ジョン万直筆のサインがあしらわれているのもニクい。
ジョン万が生きた幕末を感じられると同時に、現代でもおしゃれに履けるこのデニムは、4月21日に高知県で行なわれる『志国高知 幕末維新博』第二幕のオープニングセレモニーでお披露目。同日に限定120本で予約開始だ!
今週の『西郷どんナナメ斬りッ!』

幕末維新が大好きな俳優や声優、歴ドルたちが、NHK大河ドラマ『西郷どん』を多角的に語るトーク動画。今回は第13回がテーマだが、先週の宿題だった「なんで一橋慶喜!?」問題について、通信社メンバーのトークが予想以上に盛り上がった。前回ドラマで「将軍継嗣問題」がメインになったことを受けて、「そもそも島津斉彬たちのような開明派の名君が、まだ実績もない一橋慶喜を次期将軍に推したのはなぜ?」という疑問に対して、通信員たちが出した答えは!?
ボクらの維新通信社2018/ロバート・ウォーターマン、晴野未子
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