是枝裕和監督×藤本タツキ原作『ルックバック』米津玄師が“友情演奏”で参加!監督が語った音へのこだわりとは

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是枝裕和監督×藤本タツキ原作の実写映画『ルックバック』が、2026年9月11日(金)に全国公開される。W主演を務めるのは、出口夏希さんと蒔田彩珠さん。2026年8月20日には、米津玄師さんが“友情演奏”としてギターで参加したことが明らかになった。

是枝裕和監督×藤本タツキ原作『ルックバック』9月11日公開


品川駅の本屋で1冊の「背中」に惹かれて——。是枝監督と『ルックバック』の出合い

『ルックバック』(著:藤本 タツキ)

『ルックバック』は、2021年に『少年ジャンプ+』で公開されると、初日で閲覧数250万超えを記録。2024年の劇場アニメは興行収入20.4億円を記録し、第48回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した。

監督・脚本・編集を務めるのは、『万引き家族』(2018年)、『怪物』(2023年)、『箱の中の羊』(2026年)などを手掛けてきた是枝裕和監督。原作との出合いは、本屋に平積みされていた表紙の「背中」に惹かれたことだったという。監督は「いっきに読みました。同じ作り手として、覚悟が切実に伝わってくる作品」と語り、プロデューサーからの実写映画化の誘いを受けて制作を決めた。藤本タツキさん作品の実写映画化は、本作が初となる。

学年新聞の4コマ漫画から始まる、藤野と京本の13年間

漫画の腕に絶対の自信を持つ藤野と、彼女に憧れを抱きながらも圧倒的な画力を秘めた京本が初めて出会うシーン

物語の舞台は、地方のある小学校。学年新聞に連載する4コマ漫画が、クラスメートから絶賛されている小学4年生の藤野は、絵に自信を持っていた。しかしある日、同じ紙面に掲載された不登校の同級生・京本の漫画を目にし、その圧倒的な画力に打ちのめされる。絵がうまくなりたい一心で漫画を描き続けるが、その差は埋まらず、一度は漫画をあきらめてしまう。

ところが卒業式の日、京本の家へ卒業証書を届けに行った藤野は、京本が自分の漫画のファンだったことを知る。漫画へのひたむきな思いで結ばれた2人は、一緒に漫画を描き始める。かけがえのない時間を積み重ねていく藤野と京本。しかし、そんな2人の日々を大きく揺るがす出来事が訪れる——。

出口夏希×蒔田彩珠、4カ月の漫画練習を経てW主演

「少年ジャンプ」を手に雪が積もった道を歩く藤野と京本

主演は、藤野役の出口夏希さんと京本役の蒔田彩珠さん。Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』以来の共演となる2人は、クランクインの4カ月前から漫画の練習を重ね、秋田県にかほ市を中心にした長期ロケに臨んだ。子ども時代の藤野と京本を演じるのは、オーディションで是枝監督が「この2人しかいない」と確信した七瀬ふうりさん(藤野役)と岡田六花さん(京本役)。さらに、菅田将暉さんが「週刊少年ジャンプ」の編集者・前田役で是枝組に初参加。小学校の先生・玉井役に宮藤官九郎さん、藤野の母親・朱里役に野呂佳代さん、そのほか池田良さん、佐々木みゆさん、山田真歩さんが脇を固める。

「週刊少年ジャンプ」の編集者・前田(菅田将暉さん)

藤野の母親・朱里(野呂佳代さん)


米津玄師が“友情演奏”で参加!映像と音楽の精鋭が集結

シャークキック・ギター(友情演奏)として参加する米津玄師さん

撮影監督は、米津玄師さんやサカナクションのミュージックビデオを手がけ、映画『恒星の向こう側』(2025年)の撮影も担当した上野千蔵さん。本作は是枝監督の希望により、全編フィルム撮影で敢行された。また、演出の一部にはロトスコープアニメーションが採用されており、アニメーション監督を久野遥子さん、制作をシンエイ動画が担当。背景美術はスタジオジブリの西川洋一さんが手がけた。劇中に登場する絵画には『となりのトトロ』の男鹿和雄さんや『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の串田達也さんなど、日本アニメーション界の精鋭が参加している。

音楽は坂東祐大さんが担当。そして今回明らかになったのが、米津玄師さんのシャークキック・ギター(友情演奏)としての参加だ。米津さんは藤本さん原作の『チェンソーマン』でTVアニメのオープニングテーマ『KICK BACK』、劇場版の主題歌『IRIS OUT』およびエンディングテーマ『JANE DOE』を手がけてきたほか、是枝監督とは『カナリヤ』のミュージックビデオで、坂東さんとは数々の楽曲制作でタッグを組んでおり、そうしたつながりから“友情演奏”が実現した。

劇中曲のボーカルには三浦透子さんが参加。映画『ドライブ・マイ・カー』への出演や、映画『天気の子』主題歌のボーカリストとしても知られる。

劇中曲Vocalを務める三浦透子さん


是枝監督が語った「音」の演出、藤本タツキ「初めて見る作品のように楽しめた」

2026年8月20日、都内にて実写映画『ルックバック』の完成報告イベントが開催され、出口夏希さん、蒔田彩珠さん、是枝裕和監督らが登壇

2026年8月20日に行われた完成報告イベントでは、是枝監督が「音」へのこだわりを語った。「原作者の藤本さんにお会いした際、ベテランのアシスタントの方が描くペンの音、迷いのない勢いのある『シャッ』という音がすごくかっこいいという話が出て。1つの音が2人になり、音が変わり、1人になり、デジタルの音になり…という音の変化で成長を描くのが狙いでした」(是枝監督)


また、実写化にあたり原作にはなかった京本の下の名前「奏(かなで)」がつけられた経緯も明かされた。是枝監督は「京本の描く漫画が音を連れてくるという形で藤野の漫画との違いを強調し、描く音も大事になっていくことを踏まえて『奏でる』という文字になった。(藤本さんと)話し合う中で出た名前です」と説明している。

原作者・藤本タツキさんからのコメントも代読された。「ペンを入れる特有の気持ちのいい音、家の経年劣化具合や小道具が魅せる生活感は、そこに藤野と京本が本当に生きている証拠のように見えて映るたびに感動していました」「しっかり是枝監督作品になっていたので初めて見る作品のようにとてもとても楽しめました!」(藤本タツキさん)

漫画に取り憑かれた藤野と京本の13年間を、大スクリーンの映像と音で体感したい。実写映画『ルックバック』は、2026年9月11日(金)全国公開。


映画『ルックバック』概要
2026年9月11日(金)全国公開
出演:出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふうり、岡田六花、野呂佳代、池田良、佐々木みゆ、山田真歩、宮藤官九郎/菅田将暉
原作:藤本タツキ『ルックバック』(集英社ジャンプコミックス刊)
監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:坂東祐大
撮影:上野千蔵
衣装:伊藤佐智子
企画・プロデューサー:小出大樹
配給:K2Pictures
(C)藤本タツキ/集英社 (C)2026 K2 Pictures・集英社

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