女同士のし烈な争い!後輩の漫画家に蹴落とされ、アシスタントに仕立てられた元人気漫画家、再逆転のとき
東京ウォーカー(全国版)
かつては純粋に憧れていた先輩漫画家を、今や自身のゴーストライターに仕立てた後輩。けれど歯車は狂い、再逆転の時を迎え――。
WEB発のインディーズ漫画は、今やアマチュアのみならずプロの漫画家も数多く発表するようになった。「日本、ここ行け Walker」グランプリを受賞したぴのこ堂
(@pinokodoaonoshu)
さんがAmazon Kindleの無料電子書籍などで発表している「Black Lily 黒百合短編集」もそうした作品の1つだ。
女性同士の想いをテーマにした“百合”を題材とした「
Black Lily 黒百合短編集
」。なかでも、師匠とアシスタントの間柄が逆転し、人気漫画家にのし上がった後輩漫画家と、彼女の先輩アシスタント兼ゴーストライターとして働く先輩漫画家との関係を描く「交換」シリーズは、プロとして長いキャリアを持つぴのこ堂さんゆえの説得力あふれる描写と、互いの強い感情が交錯する二人の姿に引き込まれる作品。「漫画家漫画をいつか描いてみたかった」というぴのこ堂さんに、同作の制作秘話を訊いた。
一番描きたいけど描けなかった“漫画家とアシスタント”という関係を描いた作品
本作「交換」は、“百合”と“ミステリー”を題材とする「Black Lily 黒百合短編集」の3作目。
1作目の「瞳」は女子高生の先輩と後輩、2作目の「秘密」はパワハラ上司と気の弱い部下、というように女性同士の愛憎劇を描いている。作者のぴのこ堂さんは「3作目はどんな関係を描こうかと考え、最後だから今まで一番描きたいけど描けなかった“漫画家とアシスタント”という関係にしようと思いました」と誕生秘話を語ってくれた。
このシリーズはどの作品も5ページで完結の予定だったが、その後「瞳」と「秘密」は30ページくらいの続編を描いている。なかでも一番思い入れが強かった「交換」は「30ページと決めずに、自分が納得いくまで描ききってみようと思いました」とのことで、その結果、完結までに3年ほど描いてもまだ完結していないという。
ぴのこ堂さんは「本当ならもうとっくに完結しているはずなのですが、思ってもいなかったエピソードが生まれたりしてなかなか終わりません。ほかの仕事との兼ね合いもあり、思うように集中できないときもあります」と話すが、「ラストをどうするのかはだいたい考えてありますので、時間をかけてでも最後まで描き切りたいです」と意欲を見せる。
ぴのこ堂さんが「愛が束縛、嫉妬、憎しみに変わりつつも、また愛に戻るような……。そんなラストを描くことができれば感無量です」と思いを込める本作の、今後の行方から目が離せない!
取材協力:ぴのこ堂(@pinokodoaonoshu)
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